109話
ウィンドカッターの威力は1.5倍ほどに上昇している。大きさも切れ味もだ。走りながらそれを避ける。もし止まってしまうと、そこからの蹂躙が始まってしまうと思った。偏差撃ちをして当たりそうになったものは魔法で打ち消す。そんなことを繰り返しているところだ。ゴブリンたちも散っており、一発で全員を持っていかれることは避けている。
だが、近づくことはできておらず、避けながら対処しているといった感じだ。と言っても近距離の場合は、少しダメージを受けてしまう。そのため、気力や魔力を使った遠距離攻撃で対処している。ゴブリンのそういったものは少ない印象だ。そのため時間の問題だ。時間がかかれば、ゴブリンたちは絶対に負ける。
一か八かで、勝負に出る。アースジャベリンであれば、ウィンドカッターに打ち消され貫通される。それなら、もうランス系しか使うことができないだろう。アースランスを放つ。それに対処している隙に一斉に攻撃をしようという作戦だ。蓋方向から、魔術師と俺で、アースランスを放つ。
どちらも対処しようとしている。その間に、コマンダーと騎士が詰め寄る。そして、攻撃が当たると思った。だが、空中に回避されその攻撃はまた空振りに終わっている。おそらくだが、もうバリアはなさそうだ。そんな予感がする。部長は、ゴブリンたちの方に注目している。その目を離した隙に俺は隠れることに成功した。
そして近づき、背中を殴る。当たったのだが、これで確実に決まったと言うわけではない。というか殴った感触が軽すぎた。部長は少し後退りをして、この攻撃に耐える。と言うか妖精の姿が見えない。もしかしたらと思い、情報を共有する。
上空に、アースランスを生成する。その間に俺は、剣を召喚して持っている。召喚師のレベルが上がった際に、耐久値が切れない限りか自分で消す判断をした時以外は消えないようになっている。と言っても、耐久値はカス同然なので対して変わらない。
部長もそれに応えるかのようにレイピアを装備し、構えている。睨み合っているが、妖精が現れることになった。その瞬間を狙ってか、騎士が最速で近づき、攻撃をしようとする。だが、突風によりその攻撃は届かず、離れたところに飛ばされる。その隙に俺は、近接攻撃を開始する。
あまり使ったことが無い剣だがなんとかなるだろうの精神で使っている。部長の左側では、コマンダーも戦いに参加し、魔術師も攻撃魔法を撃っている。だが、そんなゴブリンたちの攻撃をいとも容易くいなしているのが妖精だ。
俺は部長と打ち合っているのだが、剣を受け流されたり避けられたりして、攻撃が当たらない。さらにゴブリンは、妖精1体に相手されているだけだ。
誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。
昨日のうちに書いとくべきだった・・・。
補足、妖精の進化が精霊になります。
そして、強くなればなるほど、バフにより威力が高くなります




