106話
ということで決着がつき、俺が1位だ。そのため、幽霊けってーい。称号があれば勇者キラーとかなりそう。この騎士ゴブリンが。骨バッキバキに折れているらしい。俺たちにも聞こえる声の大きさだ。あのキャッチボールのせいだが、何も聞こえない見えない・・・。
回避盾の役割をしていた人もそうだ。両手両足を折られていて、その部分が出血の影響で青くなっている。他の人なら、ライトボールでの目潰しをピンポイントで受けてしまい。目が見えなくなっているものがいたり、なぜかわからないがコマンダーと手を組んでいるものがいたりと様々すぎる。
絶対あれ握手じゃないよ。あれ絶対、怪我なくてありがとうの挨拶だよ。あれが勇者かー。と落胆のような声が聞こえてくる。まあ流石に卑怯な手で尚且つ不正をしたのだからこうなるのは仕方がないことだ。部長のところは並列でおこなわれていた。言っても勇者がいたので見る人は減ることはなかった。それが唯一の救いだろう。勇者君にとっては地獄だろう・・・。
そのため、俺の試合に間に合ってあんな感じになっていたのだろう。2年の戦いでは、剣を持っている同士の戦いだ。流れてくる噂を聞く限りでは、どちらもパーティーのリーダーの存在らしい。
そんなことを調べていると、後ろで騎士がやる気に満ち溢れてアップをしているようだった。うん、君1人で十分だよ、きっと。見ている限りではそう感じてしまう。勝つとそのまま部長との戦いになり、その後俺との戦いになる予定だ。しかも総当たりなので、俺は2連続の戦いだ。
何とかなるか。と決着がついた。勝負の敗因は、リーチの長さを勘違いしていたことだろう。最後の一撃の際に懐まで入るのはよかった。だが、剣の持ち手で殴られたことによるダウンで決着だ。馬鹿みたいに盛り上がっている。
さっき試合していた俺が言うのも何だが、俺の試合決着がつく頃にはお通夜だった。それとは天地の差だ。部長の目標だった試合は、このような盛り上がりのある試合だったようだ。そのため、勇者君をトレーニングしたりしていたらしい。これが部活動の内容だったようだ。部長が頭を抱えていた。それを視界の外に出す。
だが、教えられたことを全く使えていなかったようだ。そのための結果だ。あーだからか、この文化祭が始まる前にどのようなスキルを持っているのか、できるところまで教えてくれと言われてた理由はこれだったのか。
理解してしまった。なのに負けている勇者君って・・・。
「戦う時は本気で戦わせてもらうよ」
そう言い別れた。お昼休憩の時間だそうだ。そのため一旦昼飯を食べて、3年生が試合していた会場に向かった。
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