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人生終了ゲーム 〜リバースカード〜  作者: Teko
3章 人生終了ゲーム開幕
60/86

39 精神論

プレイヤー・ポイントカード


佐藤 美夢 5枚


エリス・メールワルス 2枚


倉田 千夏 2枚


東堂 雪綱 5枚

 

「私は未来の自分を信じただけだよ……」


「未来の自分?」


 エリスちゃんと倉田さんは何を言っているの?と言わんばかりの表情だ。東堂さんは黙って聞いてる。


「そう。もし、私に未来がないならここでは当たらない、そう考えたの」


「は、はぁ」


「でも、未来の自分はちゃんと私の手を取ってくれた。だから――」


「さっきから意味がわかりませんの。もしかしてその精神論に位置づけて当てに行ったとでも?」


 私が勝手に1人、盛り上がっているとヤジを飛ばすように言われたが……。


「それがお前たちと私たちとの差だ」


 一閃、切り捨てる。


「差ですって?」


「そうだ、現状を見てみろ。お前たち2人は確かにこのゲームを素早く理解し、優位に立ったように思う。だが……実際はどうだ?己を信じ、己を貫いた我々が先を行く……そんな状況ではないか?」


「……っ」


 2人は図星を突かれるように動揺する。


「お前にはその考えに至る何かに気づいた。その結果なのだろう?」


「うん。後輩が教えてくれたの。運をバカにしちゃいけないって」


 この言葉を、可波くんと出会っていなければ、私は負けていた。可波くんと出会ったからこんな大それた手段に出れた。


 だから、私は運をバカにしたりしない。ううん、元々バカにはしてない。信用していなかっただけ。


「そうか」


「だから、私は信じるの。自分の運を、自分が選んだ道も自分が積み上げてきたものも。全部、自分のものだもの、自分の力ぐらい信用できなきゃね」


 東堂さんは良いものが聞けたと優しく笑った。


「そんな精神論で差をつけられたですって……信じられませんの!!」


 ダンッとテーブルを叩き、怒りを露わにするが、私だって言われっぱなしとはいかない。


 東堂さん、セリフ借ります。


「でも、結果として差は出てるよ!現実を見たら?」


 エリスちゃんは驚き、唖然とした。


「プフッ」


「クフフ」


「――あ、あなた達何がおかしいんですの!」


 悪魔は首を横に振り。


「いいえ、べーつにぃー」


 とからかって見せた。


「言いたいことがあるなら言いなさいな!!」


「フフ、なら言いましょう」


 ニタニタと笑い楽しそうだ。そろそろ悪魔のつぼがわかってきたかも。知りたくはなかったけど。


「ゲーム序盤ではあれだけ自信満々だったのに、今ではバカにしていた2人にやられ放題なんて笑えるでしょう?」


「くぅ……っ」


「それにこの2人のやり方に苛立ち、心揺さぶられ動揺する様はなかなか実物でしたよ。あなたのお年でよく頑張ったと思いますよぉ」


「わ、私はまだ負けてませんわ!」


 悪魔はまるで2人がもう敗者のような扱いをする。ゲームマスターとしてはどうなんだろう?

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