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人生終了ゲーム 〜リバースカード〜  作者: Teko
3章 人生終了ゲーム開幕
59/86

38 覚悟の結果

 

 エリス・メールワルス……1、8、答え……3、6。


 倉田 千夏……5、6、答え……4、7。


 東堂 雪綱……2、3、答え……5、8。


 佐藤 美夢……1、2、答え……1、2。


「――っ!」


 思わず両手のひらで口を隠す。


 あ……当たった。ホントに当たったの?目を疑う。


 当たると信じてはいたがやはり疑う。だが、その疑いはすぐに晴れた。


「はーい!おめでとうございます!佐藤さんのみ正解でーす!カードをどうぞ」


 シュっと私の前にカードが2枚置かれる。


 ホントに当たったんだ!


「――やったぁーー!!」


「悪魔ぁーーーー!!」


 私は思わず喜びが声に出る。エリスちゃんは先程同様、悪魔を疑った。


「くどい」


 悪魔はこの一言である。


「だってあり得ないですわ!さっきのこちらのバカより確率が低いのに当たるだなんて――」


「何度言われても答えは変わりませんよ。あくまで確率。彼女が当たったのは運が良かっただけです」


「そ、それでも――」


 倉田さんも声を震わせながら疑う。無理もない。私も今思えば何故当たったんだろう?と思っている。


 パチパチパチ。


 目の前から賞賛を送る拍手が聞こえた。


「いやぁ実に見事だったよ。まさか、ここで当てるとは……」


 私は少し落ち着いたのか、少し力が抜けてきた。背もたれにもたれつく。


「正直、自分でもびっくりしてます……」


 正直な感想だ。でも私の選択は正解だった。私が当てた数字は1と2。ナンバーを選択しても当たっていたけど、果たして5セット目で正解できたかと言われたらどうだろう……当たらない気がする。


 だから、ここで彼女と並んだのは大きい。少しでも選択を誤ればエリスちゃんや倉田さんのような状況になっていると思うと、ゾッとしない。


「だろうな。私たち全員、見たこともない顔で驚いていたからな」


 ゆっくり目を開けて自分のカードしか見てなかったから、その辺気づいてなかった。


「そうなんだ」


「良かったら聞かせてくれないか?何故あんな賭けにでたのだ」


 東堂さんがそう尋ねると横からエリスちゃんが割り込む。


「そうよ!教えなさい!どんな手を使ったの!」


 その様子は前半の時とは歴然、余裕は一切なく、焦りと絶望が混じったような表情で話す。


 それに対して私は静かに話し始める。


「……私はなんの策も取っていなかったよ」


「――嘘!嘘ですわ!そんなこと……ありえませんわ……」


 その目には涙が出てきた。こんな小さな身体でこんな大きな勝負をさせられて、私がこのくらいの歳だった時は難しいことなんて考えず、やりたいことを夢中で追いかけていたと思う。


 でも、私はこんな小さな娘をこれから突き落とすんだ。だから……。


 せめて、教えてあげよう。私の覚悟を――。


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