22 真実
「何ですの?急に大きな声を出して」
「びっくりした……」
「ご、ごめん……」
気付いた。私たちは同じゲームをしていたようでしてはいなかったんだ。ちらっと2人を見る。
エリスちゃんも倉田さんも多分、これに気付いていた。最初辺りから……。
教えなかった理由はわかる。同じ立場だったら私も教えない。教えたら相手の勝率が上がるからだ。
それをわかったら、もう1つこのゲームとは関係ないことだがわかったことがある。
アイドルとして私の上で活躍しているあの人たちが何故、直訴しなければならないというルールを教えてくれないのかがわかった。
ライバルを増やしたくないからだ。増えれば活躍するチャンスが減る。教える余裕がもちろんない訳ではないだろう。けど……私も同じ立場ならそうする。
このゲームといい、あの事務所のルールといい、勝ちたいと思うなら行動を起こさなければ……ううん、何かを成し得たいのなら行動しなければならないんだ。
私はそれなのに何もしなかった。だから、切り捨てられた。偶発的に参加することになったこのゲームの報酬に目が絡んだ。
また反省だ……でも、ここからは行動に出る!ちゃんと勝ちに行くゲームをするんだ!
だからこそ、確認はしなければ……。
「悪魔さん、確認、いいかな?」
「はい?何ですぅ?」
茶化すような口ぶりだ。
「このリバースカードはランダムで1から8の数字が選ばれるんだよね?」
「はい。そうですよ」
「それはこの――」
ビッとリバースカードの1枚を指す。
「1枚だけに1から8の数字がランダムなの?」
「……」
私の発言に2人は気付いたのかという残念そうな表情をしている。
「それとも私たちのリバースカード全てが1から8、ランダムなのかな」
悪魔はニタァと笑い、答えた。
「後者が正解ですよ。やっと気づきましたねぇ」




