16 違和感
「ね、ねぇ悪魔、このゲーム少し変よね?」
ちょっと本格的に怖くなったのか話題を変える。
「変って?」
奈々はきょとんとする。爺は私もそう思うと言った。
「ええ。何か違和感があります」
「ですよね」
ほのかと爺はお互いの考えが一致しているのを確認する。
「え、何。違和感って何?」
奈々はおろおろと聞いてくる。
よく考えてと諭すと……。
「このゲームは自分のリバースカードの中身を当てるゲーム、でしょ?」
「う、うん」
「でも、それにしては色々都合が悪いというか可笑しい点がいくつかある」
ほのかは指摘する。爺も乗っかった。
「はい。1つ目はフェイズ2ですね。お嬢様も仰っておいででしたが、意味がありません」
「何で?」
ほのかは奈々に向かってぶんぶんと手を振る。
「いやいや、よく考えなくてもわかるよ!さっき私言ったよ、自分のリバースカードを当てるゲームだって。相手のリバースカードに手を出しても意味ないって」
「……そっか。自分のカードしか関係ないはずだもんね。でも誰かに勝たせるためとか――」
「何?フェイズ2は賄賂でもできるって言いたいの?だったらナンバーは何?悪魔は何でポイントカードの受け渡しが全員同意じゃないとダメって言ったの?」
「あ、ああ。そっか」
頭をかく。
「それにフェイズ3での答える時のカードの枚数です」
「枚数?リバースカードと同じ2枚じゃない?」
「ああ、言葉足りずでしたね……あのカードの束の話をしているのです」
爺は今現在、カードの束を広げている、彼女たちを指差す。
「カードの束?」
「ええ。このゲームはリバースカードの数字を当てるゲーム。つまり1から8のカードが2枚ずつないと成立しないんです」
奈々は人差し指を顎に置き考える。
「うーん。……あっ」
「気付いた」
「うん、多分?ねぇ悪魔さん……」
奈々は直接悪魔に問う。
「はい。何です?」
「あのリバースカードの中身の数字ってランダムなんだよね?」
「ええ。そうですよ」
ニタリと笑いながら答えた。
「だったらやっぱり可笑しいよね。カード1枚1枚が1から8の数字がランダムなんだし、2枚ないと正解できない時も出てくるよね。みんなのカードは1枚ずつなわけだから」
「そう!その通り!」
ほのかは奈々に指を指す。
「ねぇ悪魔?これも絶望させるためとか言わないよね?」
「言いませんよ。それに……ちゃんとゲームとして成り立っていますよ。ちゃーんとね」
「はあ?」
悪魔は意味深に語った。さらに爺を見て……。
「まあ、あのお嬢様は気付いたようですけど」
「ほ、本当ですか」
爺、思わず驚く。
「ククッ。まあまあ落ち着いて考えればすぐわかりますよ。あなた達のその違・和・感」
指をチッチッチと振る。また意味深に語っては――。




