学園祭の準備
他校の学園祭で色々と学びスキルを上げた。
落ち込んでいてもどうにもならない。
気を取り直して美味しそうなクレープをいただいた。
うん‼︎これはバエルし、美味しい‼︎
「はい、じゃあ直斗くーん。一枚撮るよー」
とみさきがオレの写真を撮ろうとしたから変顔してやった。
みさきにもお礼をしなきゃということで今度はみさきを撮ろうとしたらみさきも変顔をしていた。
あー、この変顔柚乃さんに送りたいわー。くくくっと悪い心がはしゃぎだして、心がサンバを踊りだした。
でも…
柚乃さんとは、携帯のグループ内に連絡先入っているけど…そのグループには…夏実ちゃんも入っている。
…
クレープを食べ終わるとみさきがなにやら携帯をいじっていた。
かと思えば、ピコンと携帯から音がなった。
‼︎
みさきー…
なんとみさきが夏実ちゃんも入っているグループのところにオレの変顔をアップしたじゃないかっ!
みさきには、夏実ちゃんと今疎遠状態って話してないからな…
みさきは、なんも事情を知らないんだけどさぁ…
でも、この写真を送るなんてー…
「おい、みさき。やりやがったな」
「えー?なんのことですかぁ?」
とふざけたことを言うのでオレもみさきの変顔を送ってやった。
すると、既読一がついた。
そしてすぐさまスタンプと笑という文字が柚乃さんから送られてきた。
その数分後に夏実ちゃんからも、ぐっ‼︎みたいなスタンプが送られてきた。
…なんか、気まずいっていうか…でもほんの少しホッとしたっていうか…
まぁ、オレと夏実ちゃんが繋がれてるのってこの場所だけだもんな…
みさきには、少し感謝なのかもしれない。
やっぱりみさきは、最強だ。
神だな。
オレにとっての素敵な神。
そんなオレは夏実ちゃんにとったら厄病神。
…まぁ、あれだ。
神さまにも色々種類があるわけだ。
うん。
そんな神様別選手権のビリを務めているオレは、学園祭での見学会で学んだことを生かして買い出しに行く予定だ。
そもそもなんの買い出しですか?って⁇
あぁ、申し遅れましたがオレたちのクラスは、劇団ふう執事と猫ちゃんメイドのカフェというお店をやることになった。
ん?って思われそうだが役割としては、男子が執事で女子が猫ちゃんメイド。
そしてそれぞれが大げさに演技をする。と言った感じだ。
みんな恥ずかしがらずに割り切ろう‼︎という感じだ。
で、休みの日買い出しのために玄関から一歩踏み出すと、母さんがニヤニヤしながら
「みさきちゃんとお出かけ?」
なんて言ってきた。
みさきって男なんだけどな…
「違うよ…春野さんっていう中学の時の人とかと買い出し…に…」
…
オレが母さんと話していると夏実ちゃんがうちの前を通り過ぎた。
そして、オレと母さんにぺこりとおじきをして足早に立ち去っていった。
夏実ちゃん…
少し前までは、一緒にお出かけなんかもしていたのに、今じゃおじきをするだけのあいだがら…。
少しさみしくも思いつつ、ここは仕方ないと割り切って買い出しへと出かけた。
衣装選びとか意外と楽しかった。
あぁ、実行委員って意外と楽しいじゃん。と満喫した。
何事も経験だわぁ。
おかげで人生の経験値かなりアップしたんじゃないかな。
エッヘン‼︎
…でも、エッヘンとか言ってる時点でまだまだ未熟者だとつくづく思うのでありました。
続く。




