表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

155/160

しかしまあ今後はどうしたものだろうか

 さて、南近江と伊賀に続いて伊勢の攻略を進めておる俺だが、実際問題として今後どうしていくべきなのだろうか。


 現状では公方様の言うことに従って行動しているが山名氏・赤松氏などのように幕府の介入でめちゃくちゃ弱体化するような状況に陥るのはごめんだしな。


 とはいえ幕府の影響から逃れようとすれば今度は守護職剥奪の上に討伐軍が送られてくる可能性が高いしなぁ。


 大内や今川のように適度に中央と距離をとりつつあまり支配領域を拡大させすぎないようにしていくのが無難なのかもしれないがおそらくそうするにはもう遅すぎるだろう。


 また問題として現将軍である足利義尚がいつ死ぬかわからないというのもかなり怖い要素だ。


 本来であれば六角征伐中に病死してしまった彼が現状ではまだ生きているのは確かだがだからと言って長生きしてくれるとも限らない。


 そして将軍が死ぬたびにその側近の権威もすべて失われるのは室町幕府のお定まりのパターンだったしな。


 足利義視の子の義材であってもそうだが堀越公方であった足利政知の子の香厳院清晃が還俗して将軍位についたら俺は彼の父親の仇だからろくなことにならないだろう。


 別に俺が志願してやったわけでもないんだが今川の家内を安定させるためには堀越公方の執事であった上杉政憲という後ろ盾のあった小鹿範満の排除は必要だったしその流れから言っても仕方ないけどな。


 昨年まで生きていた足利義政らが結局政治的実権の一部を手放さなかったために父子間の確執が解消されていなかった。


 しかし足利義政が死んだことでとりあえずは政治的実権を手に入れたものの実際には母親の日野富子や細川政元が権力を持ったままなのは変わらなかったりするんだが。


 もっとも細川政元が好き好んで政治にかかわっていたかというと怪しく後年はめんどう臭くなったのか地位も何もかも投げ捨てたいと思っていたようだけども。


 とりあえずは伊勢の攻略には少し時間をかけつつ公方様などとは少し距離を置きたいところだが、あまり時間をかければそれはそれで地位を剥奪されたりするから本当に困ったものだよな。


 功績をあげすぎても、功績を上げなくても、地位はく奪されて左遷されるんだから困ったものだと本当思うよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ