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頭脳と異能に筋肉で勝利するデスゲーム  作者: もちもち物質
第一章:はじまりのバカ
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1日目昼:猛獣の檻*3

「死者が、出ていた時、どうするか……」

 バカは陽の言葉を復唱する。

 死者。そう。ここでは誰かが死んでも、おかしくないのだ。むしろ、誰かが死ぬことを当たり前のものとして、このデスゲームは成り立っているらしい。

「こっちは……まあ、樺島君が色々解決してくれたから、これだけ時間が余ったし、誰も怪我せずにゴールできた。……でも、本来の想定なら、誰か1人は死んでいただろう」


「あの迷路……しっかり検証はしていないけれど、誰か1人を囮にして進むことを前提にできていたように思う」

「えっ、そうなのか?」

 バカは少し考えてみて、考えても分からないことが分かった。なので陽の話を引き続き聞く。

「ライオンが居る空間と自分達が居る空間をできるだけ隔てて進もうとすると時間がかかるけれど、ライオンの心配をしなくて済むなら、レバーを動かす手数がずっと少なくて済む設計だったと思う。……それでいて、ある程度は運も絡む。ライオンがこちらの思惑通りに動いてくれる訳は無いからね」

 まあ、確かになあ、とバカは頷く。ライオンは人間の思い通りには動いてくれない。だからこそライオンは見ていて面白いのだ。

「更に、ライオンが噛み付いた時、鉄格子が壊れたよね。その先に居たのが樺島君だったから死んだのはライオンだったけれど、もし、あそこに居たのが俺だったら……俺が死んでいただろう。そして、皆は俺が食べられている隙に進む。それが本来想定されていた解法だったんじゃないかな」

「お、俺、嫌だぞ、そういうのは……」

「ははは。ありがとう。そうだよね。そうだ。誰かを犠牲にして進みたいと思う人は、そうは居ない。……だが、このゲームは明確に、人を殺すことを推奨している。誰かを犠牲にすれば簡単にゲームがクリアできるように……或いは、誰かを犠牲にしないととてつもない難易度になるように、設計されているんだ」

 バカは困惑する。そういうものだ、と、なんとなく分かってはいたが、分かっていなかった。実感できていなかった。

 誰かが死んでしまうようにできているゲーム。誰かを殺すことで叶う願い。

 ……このデスゲームは、そういうものなのだ。




「だから……大広間に戻った時、全員が揃うことが当たり前だと、思っていない方がいい」

 陽の言葉に、たまは少しばかり沈んだ顔をしていて、バカはしょんぼりとしっかり落ち込んでいて、そして、ヒバナは……。

「けっ。くだらねー」

 そう吐き捨てるように言って、鼻で笑った。

「今更かよ。そのくらい覚悟してココに来てんじゃねえのか?悪魔の誘いに乗った癖に、今更『誰かが死ぬ覚悟』なんてモンが要るのかよ?あ?」

 ヒバナは蔑むように、あるいは強がるようにそう言うと、また横を向いてしまう。

 ……つまり、まあ、内心の整理が付いているのかどうかは定かではないが、少なくとも、ヒバナは『このゲームはそういうものだ』と納得した上でここに居る、ということなのだろう。

「……そうだ。俺は君にも聞きたかった。なあ、ヒバナ。君は、樺島君を殺すことに、賛同していたよな」

 俯いていた陽が、ゆるり、と顔を上げてヒバナを睨むように見る。すると、ヒバナはちら、と陽の方を見て、また鼻で笑った。

「ああそうだ。どう考えてもこいつはイレギュラーだろうが。悪魔側かもしれねえ奴をわざわざ生かしておく必要もねえだろ」

「だとしても、あの場でそれを表明するメリットは薄かったんじゃないかな。天城さんにも言えることだけれど、本当に相手を殺そうとするなら、わざわざ敵対を表明しておくのは得策じゃない。それに、樺島君が温厚だからそれで済んだけれど、もし樺島君が……」

「このバカがあの場で俺と天城のじいさんを殺そうとしたとしても同じことだろ。そうしたらいよいよ、『全員がどっちかについて戦う』以外にねえ」

 ヒバナはそう言って、きゅ、と少々苦い顔をした。

「異能を晒す奴も出てくるだろうし、死ぬ奴も出てくるかもな。だがむしろそうなった方がいい。だろ?」

 ……バカは、『本当にそう思うのか?』とヒバナに聞いてみたいような気がした。勿論、そう思っているから、ヒバナはそう言っているんだろうが……。

「それに、あの場で『バカを殺そうぜ』って提案するのが、意味が無かったとは思えねー。少なくとも、土屋のおっさんとミナ。あの2人は天城のじいさんに賛成してなかったわけだが……他の連中はどうだ?本当に、賛同してなかったと思うか?」

 ヒバナが、少しだけ得意そうな顔になったので、バカは意味を考える。まあ、考えても分からなかったので、難しい顔で首を傾げるだけになってしまったが。

「……成程ね。積極派だと知られておくことには、確かにメリットがある。同じく人を殺して叶えたい願いがある人達を味方に付けやすくなるからね」

「そういうことだ」

 一方、陽とたまはヒバナの言う意味を理解したらしい。苦い顔で何か頷いている。『やっぱこいつら頭いいんだなー』と、バカは感心した。


「ま、そういう訳だ。どうする?お前ら、俺と手ェ組むか?」

 やがて、ヒバナはそう言って、にやりと笑う。途端、陽はその表情に緊張を過ぎらせたが……。

「……組んだとしたら、どうするの?誰かを殺す相談?」

 たまは、そう、冷静に尋ね返したのだ。




「へー。んだよ。案外骨あるじゃねえか」

「そうかな」

 暫し、ヒバナとたまは見つめ合う。だが、少しして、ヒバナはすぐにまた、にやりと笑う。

「まあ、そういう相談をしてもいい。だが、まずは乗る気があんのか、ってとこはハッキリさせてもらうぜ」

 たまとヒバナがじっと見つめ合い、陽が緊張感を表情に漲らせて黙っていると……。

「……やめとく」

 やがて、たまはそう言った。

「『人を殺さない』方についた方が得そうだから」


 たまは、首をゆるゆると振って、顔にかかっていた髪を流すと、こて、と小首を傾げつつ説明を始める。

「現状、殺人に積極的な姿勢を見せているのは、あなたと、天城さん。ちょっと迷ってるかんじだったのが、海斗君。……逆に、人を殺すことに反対しているのが、土屋さんとミナさん。あと……樺島君」

「え?俺?」

「そう。違う?」

 急に話を振られてバカはびっくりしたが、よくよく考えてみれば、そんなに考えるまでも無い。

「おう!俺、人殺したくない!」

「その筋力でかよ……」

「力は人を守るためと、ものを作るために使うもんだ!って親方が言ってた!」

 そう。バカはこれでも善良な、正義のバカなのである。職場の親方の言いつけをしっかり守り、自分の中でも、言葉に上手くならないながら、それなりにちゃんとした善悪の感覚を備えている。一応。一応は。

「でしょ?……となったら、もう、大体は結論、出ない?」

 そうしてたまは、にやりと笑う。

「ついでに言えば、ビーナスさんはヒバナ君と仲が悪そうに見えた。なら、人を殺す殺さないはさておき、ヒバナ君の味方にはならなそう。この時点で5対3なんだから、陽はこっちに付くだろうし、これだけの戦力差があったら、海斗君もこっちに寝返るんじゃないかな」

 たまの理詰めにヒバナが表情を歪める。ついでに、ちら、とバカの方を見てきたので、バカは笑顔を返しておいた。するとヒバナは益々苦い顔になってしまった。……バカは何か間違ったのかもしれない。ちょっと申し訳なくなった。

「つまり、勝算が無いから、少なくともそっちと表だって組むことは無いよ、ってこと。何があっても、土屋さんとミナさん、それに樺島君を敵に回すことになるのは確かなんだから」

「ああ、そうかよ。けっ……」

 と、いうことで、バカにはよく分からなかったが、たまがヒバナを言いくるめたらしい。バカは『やっぱ、たまってすげえなあ』とにこにこした。




「……その上で、さっき、陽が言ってたことだけれど」

 それからたまは、また話を切り出した。

「『死者が出ていた時にどうするか』については……『誰が死んだかによって変わる』としか言えないかな」

「へー。つまり、土屋かミナが死んでたらこっちに付く、ってか?」

「え?うーん……」

 だが、ヒバナの問いには首を傾げるばかりである。ヒバナは『んだよ』と不満げだが……。

「……いや。より怖いのは、人を殺すことに積極的だった人達が死んでいた時のことだと思うんだ」

 そこで、陽がなんとも苦い顔でそう零した。

「ヒバナ君は一緒に居たからアリバイがあることになる。けれど……例えば、海斗君が死んでいたら、どうだ?」

 どうだ、と言われて、バカは考える。考えて……首を傾げることになった。バカにはちょっと難しい問題だった。

「『人殺しをしない』と言っていた土屋さんとミナさん、または特に立場の表明をしていないビーナスさんが人を殺したことになる。まあ……疑心暗鬼が加速するだろうね」

 だが、陽がさっさと解説してくれたので、バカにも理解が追い付いた。

 ……確かに、人が死ぬということは、殺した誰かが居るというわけなので、こう、怖い。それくらいはバカにも分かる。

「……ちなみに、天城さんが死んでいたら、まあ……うん」

「単に1人で行動して、1人で死んだ、ってことになるから、その時はいよいよヒバナ君の立場が悪くなると思うよ。人殺し積極派は孤立無援になっちゃうんだから」

 ……そうしていよいよ、ヒバナは表情を引き攣らせることになった。

 だが……。

「そういうわけで、取引しない?」

 ずい、と、たまが身を乗り出した。

「天城さんと何を話していたのか、教えて。教えてくれたら、誰が死んでいたとしても、とりあえず次のゲームも一緒のチームになってあげるよ。1人でゲームを攻略するのは難しいって、分かったでしょ?でも、次のゲームでは、誰も組んでくれないかも。……4対4対1にだって、割り振りはできちゃうんだからさ」




 ……ということで。

「……なんか、身が無い」

「だぁから!そう言っただろうがよ!」

 ヒバナから話を聞いたのだが、たまも陽も、今一つ、微妙な顔をしている。尚、バカは『ほえー』と気の抜けた顔をしているばかりである。

「ええと……整理するけれど、天城さんからあった話は、『私はお前を信用していない』。『悪魔連中のことも信用していない』。『バカ島に気を付けろ』。そういう主張だった、っていうことだね?」

「だっての。あーあー、ガッカリだった、ってか?ならお生憎様だったな!けっ」

 陽がまとめてくれた通り、天城はヒバナにそんなようなことを言っていたらしい。

 バカにも分かる。なんというか、『身が無い』。

「ったく、あのジジイ、何のために俺にそんな話してやがったんだかよぉ……」

 ヒバナは、がしがし、と逆立った金髪の頭を掻いて舌打ちしている。

「……時間稼ぎだったんじゃない?」

 すると、たまがそんなことを言い出した。

「陽の方も、大した内容じゃなかったんでしょ?」

「ああ……そうだね。ヒバナ君の話を聞いて、確信が持てたよ」

 陽は苦笑して、それから、バカとヒバナに話してくれた。

「多分、天城さんは時間稼ぎのために適当に……僕とヒバナ君を呼んで、話をしていた。それで、時間が来たところで、どうしていいか分からない僕らを置いて、自分1人で扉を開けた。そういうことじゃないかな」


「……となると、いよいよ天城さんの狙いが分からないね」

「だなァ。あんな無駄話してでも、1人で部屋に入りたかった、ってことだろォ?いよいよ気味が悪ィな」

 まあ、結局のところ、天城の狙いはよく分からない。ヒバナと陽に話しかけていたのが本当に時間稼ぎの為だったとしたら、只々1人で部屋に入りたかった変な人、ということになってしまうのだが……。

「なー。陽。ところでお前は天城のじいさんに何言われてたんだ?」

「え?俺?」

 バカは『色々意味わかんねえのは俺がバカだからってだけじゃなさそうだ』と気づいて、陽に聞いてみる。すると、陽はびっくりした顔をして目を瞬かせた。

「えーとね、俺の方も、大したことは何も。本当に時間稼ぎだったんじゃないか、って考えるのが妥当な内容で……ええと」

 陽は少し言い淀んで、それから申し訳なさそうに口を開く。

「……君に直接言うのはなんだか気が引けるんだけれど、その、『樺島のことは信用するな』ってさ」

「ええええー……俺、天城のじいさんによっぽど嫌われてんのかなあ」

 バカには身に覚えのない話なので何とも言えない。だが、天城は最初に会った時から、バカにはちょっと冷たい態度だ。バカが嫌いなんだろうか。嫌われるようなことをしてしまっただろうか。バカはちょっと、しょんぼりした。

「他は?他は何話してやがったんだよ。このバカが信用できねえって話だけじゃねえだろ?」

「それがね……本当にそれに終始してたんだよ。樺島君が如何に信用ならないかをずっと力説されていた、っていうか……ごめん、流石に、ちょっと言いたくない」

「言いたくないぐらい酷いこと言われてたのか!?えっ!?つまり、俺、そんなに嫌われてんのかぁ!?マジでぇ!?」

 そうしていよいよ、バカは打ちのめされる!そんなに嫌われていたとは!滾々と10分ちょっと力説される程度には、嫌われていたとは!

「陽ー!俺、そんなに信用ねえかなあ!?」

「う、うーん……ええと、確かに色々と不審だなあ、とは思うよ。けれど、だからと言ってそんなに取り立てて信用できない相手だとも思えないな」

「陽ー!ありがとう!俺は陽のこと信じてるぞ!」

「そ、そうか。それはありがとう……」

 まあ、落ち込んでいても仕方がない。バカは前向きに生きていくことにした。

「とりあえず、外出たら天城のじいさんに聞いてみるよ。俺、なんか嫌われることしちまったのかもしれねえし……」

「そ、そうか。うん、前向きで良いと思うよ……ははは」

 そう。前向きに。前向きに。問題は全て、体当たりで!それが、バカの流儀なのだ。これしかできないし、それでいいとバカは思っている。


 それから少し、皆で休憩した。『少し眠っておいた方がいいかもしれないね。こんな極限状態じゃ、休める時に休んでおかないと』と陽が提案したため、皆、それぞれに椅子に座って少しゆっくりすごしたのだ。

 尚、バカは爆睡した。しっかりぐっすり、眠った。おかげで目覚めたバカはすこぶる元気である。おはよう!

「……そろそろ、時間かな。なんだか最後の方はよく分からない話になってしまったけれど……」

 さて。

 そうして陽が時計を見たところで、バカもぱちりと目覚めて時計を見る。……もうそろそろ、時間だ。

「私はとりあえず、次はヒバナと組む、っていうことが決まったから、まあいいかな」

「ったく……裏切るなよ」

「その保証はしてないけど」

「んだと!?」

 ヒバナとたまも仲が悪いのかもしれない。バカはおろおろしながら『喧嘩すんなよぉー』と止めに入っておいた。

「よし。扉が開くぞ……」

 そうこうしている内に、扉が開く。同時に、リンゴン、リンゴン、と鐘が鳴り、『夜』がやってくる。皆、一瞬身構えたが、毒にやられて死ぬ人は居ない。どうやら、無事に解毒はできていたらしいし、バカは首輪を引き千切ったことによって毒を受けずに済んでいるらしいことがやっと証明された。

「よし、行こう」

 陽に促され、皆で扉の外へ出る。

 するとそこは……。




「……大広間の、上の階、なのかな」

 概ね、大広間と同じような間取りの部屋に出た。唯一違うことは、部屋の中央が吹き抜けになっていること。そして吹き抜けの下には、大広間がある。そして、さっきには無かったはずの階段ができていて、大広間へ戻れるようになっていた。

 どうやら、大広間からゲームの部屋へ入ると、その次の夜に大広間の上階で、参加者が入ったゲームの部屋に繋がるドアが開くらしい。こうして大広間に戻ってこられる、ということのようだ。

 見渡してみれば、バカ達が出てきた所の他にあと2つ、開いている扉がある。

 ……そして。

「ほんっとーにありえない!どういう神経してんのよ!」

 そんな声と共に、ビーナスが出てきた。

「な、何を言っているんだ!あの状況ではああするのが自然なことだ!大体、悪魔のデスゲームだぞ!?あの程度で文句を言われる筋合いは無いね!」

「だからってミナを突き飛ばす!?大体、土屋にだって迷惑かけたって自覚あんの!?最低!最低よ、あんた!」

「あ、あの、ビーナスさん。私は大丈夫ですから……」

「うーむ……どうしたものかなあ」

 続いて、ビーナスが罵倒する先で海斗が弁明していて、ミナが取りなそうとしていて、そして最後尾から土屋がやってきた。

 ……だが、皆の雰囲気が、非常にギスギスしている。

「……喧嘩してるぅ」

 バカは、思った。『皆、仲良くしようよぉ……』と。




「……まあ、とりあえずそっち4人も、居るね」

「あっ!そっちも戻ってたのね!?ちょっと聞いてよ!こっちで海斗が……」

 早速、こちらを見つけたビーナスがずんずんとこちらへ歩いてくる。だが、その前にたまが立ちはだかった。

「報告は後にしようよ。まずは……怪我人は?」

 そうして改めて、向こうの4人の様子を見る。

 どうやら全員、無事らしい。だが、土屋の衣服が多少のダメージ加工になっていて、明らかな血の染みのようなものがシャツに見えていたり、ミナの三つ編みがほぐれてしまっていたり、海斗の髪が大いに乱れていたりする以上、何かがあったことは間違いないだろう。特に、土屋に。

「まあ、今は全員無事だよ。ありがとう。そちらは?」

「何もねーよ。このバカが素手でライオン殴り殺したからなぁ……」

「素手でライオン……!?一体何があったんだ!?」

「気になるよね。気持ちはわかるよ。でも、報告の前に確認しなきゃいけないことがまだ、ありそう」

 土屋が『素手でライオン!?』と慄いている中、たまは冷静に振り返り……開いている扉を、指差す。

「……天城さんが、まだ来ていないみたいだから」

 開いた扉の先には、誰も居ない。

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― 新着の感想 ―
こっちは推理小説ですか
ちらっと見たら笑顔返してくれる樺島くん、同僚に欲しい……。 行き詰まったり疲れた時に笑顔返してくれたら絶対元気出る……。
[一言] やっぱバカの筋力で解決していく爽快さは題名通りだな…………………………大変好きだ………
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