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魔力大戦 ~magical world~  作者: アッキー
「祖の魔力」と「究極魔力」
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甦りし魔神族

これでお正月の一挙更新は終わりかな……


読んでいただけるとありがたいです。

 そこは森の中だった。 沢山の木々に囲まれ少し薄暗い森の中。

 そこに十数名の者達が木々にもたれ掛かりながら話をしていた。

 地面にはぼんやりと光る紋章の様な物が浮かび上がっている。

「改めて言う。 久しぶりだな……」

 メフィストはそう全員の顔を見ながら言った。

「もう会うことは出来ないと思っていましたが……」

「まぁ兄貴の魔力があれば不可能では無い話だったが」

 そう二人の剣を持った男と十メートル程の巨体な男は言った。

「随分と疲れたがな」

 ベルゼブブはため息混じりにそう呟いた。

「迷惑かけてしまったな……」

「悪いわね」

 緑髪の女性と約三メートル程の身長の大男はそう言った。

 メフィストはニヤリと笑うと一歩前に出て言った。

「さぁ……ここに「七人の魔神族(ヘルデーモン)」再復活だ。

 サタン、ルシファー、レヴィアタン、ベリアル。 もう一度力を貸してもらうぞ」

 メフィストがそう言うと四人は頷いた。

「最初に聞きたいんだが……そこの四人は使えるのか?」

 ベルゼブブはそう言ってサタンの近くにいる四人を指差した。

「大丈夫だ。足手まといにはならない。

 バアル、アスタロト、ロキ、アモン。 俺の部下としてよく働いてくれた」

 サタンがそう言うとベルゼブブは反論しようとしたがメフィストがそれを止めた。

「ベルゼブブ。 分かってるとは思うが今回は使える駒が多い方が良い」

「……分かったよ」

 ベルゼブブはそう不機嫌そうに答えた。

「さて……では今回の作戦についてベルゼブブとアイモデウスはもう一度確認、他の奴等はよく聞いておけ」

 メフィストはそう言ってベルゼブブの横にいる女性の魔神族とベリアルと同じくらいの背丈である男性の魔神族に目を向けた。

「特にお前達は重要な戦力だ。 よく聞いておけ」

「了解」

 女性の魔神族はそう答え、男性の魔神族は黙って頷いた。

「まずは今回の目的を言っておく」

「目的……? そりゃ魔神族以外の殲滅でしょう?」

「まぁ話を聞くんだ、ベリアル」

 アイモデウスがそう言うとベリアルは渋々頷いた。

「ベリアルの言う通り一つ目の目的は我々魔神族以外の生物、生命体を絶滅させる事。

 そしてもう一つはある人物を拐う事だ」

「ある人物……?」

「あぁ。 お前達には人魚(マーメイド)のメイを拐ってもらう」

 サタン、ルシファー、ベリアル。 そしてバアル、アスタロト、ロキ、アモンは首をかしげた。

「あのお嬢ちゃん? 一体何のために?」

 レヴィアタンはそう聞くとアイモデウスが一歩前に出た。

「俺が説明する。 みんなも聞いておいてくれ。 メイは向こうの大陸にいる人魚姫 マリー姫の妹だ。

 そしてそいつは海洋邪神(クラーケン)絆魔力(リンク)を発動させる事が出来たんだ」

絆魔力(リンク)というとかつてヘラが首領(しゅりょう)を追い詰めた物ですか?」

「その通りだルシファー。 そしてメイは海洋神(ポセイドン)絆魔力(リンク)を発動出来た」

「面白い姉妹だ。 海の神と悪魔と契約出来るとは」

 サタンがそう言うとアイモデウスは頷いた。

「そう。 その血筋を利用する。 つまり海洋神(ポセイドン)の力を持つメイに海洋邪神(クラーケン)の力を加えればかなりの強さになるというわけだ」

 アイモデウスがそう言うとベリアルは首をかしげた。

「待ってくれよ首領(ボス)。 力を加えるってどうするんだ?」

 アイモデウスが答えようとしたが、メフィストが一旦それを止めた。

「ベリアル。 それは後にしてくれ。 今は先に作戦を伝える」

「了解だ。 リーダー」

 そう言ってベリアルは一歩後ろに下がった。

「さて実際に実行する時の話だ。

 まずこの地面に浮き出ている物の力を使い結界内にいる奴等を脅す。

 俺とアイモデウスはここに残りこの術式を守る。

 お前達は遊真達と交戦しろ。奴等の主戦力と当たるんだ。

 そして力を持たない屑共を一掃するために……」

 メフィストが目で合図するとベルゼブブが森の更に奥に入って行き、戻ってくる時にはサタンと同じくらいの背丈のぶよぶよと肉が肥大化している巨人を連れてきた。

「このオーガを三百体送り込む。 主戦力を欠いている状態では手に余るはずだ」

 メフィストはベルゼブブと先程までベルゼブブの左右にいた女性の魔神族と男性の魔神族に目を向けた。

「お前達はミカエル、ウリエル、翔一、そしてゼウスを殺れ。 戦況によって変わるだろうが恐らくこの四人とお前達は当たるはずだ。 いくら力を渡したとは言え、他の者では対抗出来んだろうからな。

 他の者はこの四人以外の奴等を潰せ。 細かい指示はベルゼブブに任せる。

 そしてメイを見つけ次第半殺しでも構わん。 捕えろ。 可能ならばその場で海洋邪神(クラーケン)の力を入れる」

 メフィストが全員の顔を見ると全員力強く頷いた。

「作戦実行は二日後。 全員体を休めておけ」

 そう言ってメフィストは立ち上がり、月明かりで不気味に光る廃城に向かって行き、他の魔神族も後に続いた。

(決着をつけてやろう)

 メフィストはそう思い、ニヤリと笑いながら拳を握りしめた。

(勝つのは俺達だ)

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