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魔力大戦 ~magical world~  作者: アッキー
「絆魔力」と「神と呼ばれし獣達」
53/96

七人の魔神族

お盆休みは毎日更新しようと思っていたのですがあまり出来なさそうです。

申し訳ございませんm(._.)m

出来るだけ更新していくのでたまに覗きに来てやって下さい。


読んでいただけるとありがたいです。

「やはり「海洋神(ポセイドン)」か……!」

 マリーは怒りをぶつける様にメイを睨み付けながら言った。 クラーケンが足を伸ばし、メイに襲いかかるがメイが杖を振ると水が波のように動き、メイとウリエルをクラーケンの攻撃から防いだ。

「この……!」

 マリーは拳を握りしめると再び攻撃を仕掛けようとするがいきなり雷が向かってきた。 マリーは咄嗟に回避すると攻撃が飛んできた方を見るとウリエルが右手をマリーに向けていた。 マリーはクラーケンの頭に手を置いた。 クラーケンは何か指示を受けたように攻撃を仕掛けてきた。

「お姉ちゃん、私がマリーとやる。 お姉ちゃんはクラーケンをお願い。 足場は私が作るよ」

「ちょっとでも危なかったら助けに行くからね」

 そう言ってメイは杖を振り上げた。メイ達の目の前に水の壁が出来上がり、クラーケンの攻撃を防いだ。

 ウリエルはメイが作り出した圧縮され固くなった水の玉を蹴り、クラーケンに近づいた。



 翔一とミカエルは目を合わせるとブレスレットに触れた。 二人は光に包まれ、翔一は炎を纏いながら、ミカエルは爆風を放ちながら光の中から姿を現した。

「「絆魔力(リンク)不死鳥(フェニックス)」!」

「「絆魔力(リンク)疾迅神獣(グリフォン)」!」

 翔一は真っ赤な翼を生やしており、所々に真っ赤な羽毛が生えている。

 ミカエルにも所々に純白の羽毛が生えている。 翼は生えていない。

 翔一は炎を右手に纏い、アイモデウスの腹部に拳を叩き込んだ。 アイモデウスは吹っ飛び、木に激突したがすぐに立ち上がり再びアイモデウスは翔一に向かって行くが、風に吹き飛ばされ、動きが鈍くなったところに再び翔一に殴り飛ばされた。 レヴィアタンもミカエルに向かって行くが一瞬でミカエルがレヴィアタンの懐に入り、風圧で吹き飛ばした。 アイモデウスとレヴィアタンは立ち上がり、同じ場所に集まった。

「これが幻神獣の力か……」

「赤や青のドラゴンって幻神獣よりは弱いってベルゼブブが言ってたものね」

 そう話している内に翔一とミカエルも少し距離をとって横に並んでいた。

「幻神獣の力はあまり持続出来ない。 出来るだけ速く終わらすぞ」

「分かってるよ。 僕が動きを止める。 ミカエルは僕ごとあの二人をぶっ飛ばしてくれ」

 ミカエルが頷くと、翔一とミカエルはアイモデウスとレヴィアタンに向かって行った。



「貫け!」

 ベルゼブブがそう言うと炎や雷等の大小様々な槍が形成され、遊真に襲いかかった。

岩壁(ウォール)!」

 遊真は目の前にゴーレムの力を使い、岩の壁を作り出し、ベルゼブブの槍を防いだ。 ベルゼブブはその隙にグリフォンのスピードで遊真の背後に回り込み、風の玉を飛ばしたが、レノーラが剣で全て防ぎ、ベルゼブブが距離を詰めてきた時には遊真が体勢を立て直しており、ベルゼブブを蹴り飛ばした。

「ありがとうレノーラ」

「お安い御用よ。 でもやっぱりまだ実力差が大きいわね」

「でも勝負にはなってる。 そろそろ翔一達が援護に来てくれるだろ」

 ベルゼブブが立ち上がり遊真とレノーラは再び構えた。



水槍(アクアランス)!」

 マリーが周りに水の槍を作り出し、メイに向けて打ち出すがメイは杖を振り上げ、周りに波の盾を作り攻撃を防ぐと湖に潜り移動し、水上に出て、マリーに杖を向けた。

海槍(オーシャンランス)!」

 メイの作り出した槍がマリーに襲いかかるがマリーは水の槍で相殺した。

「技のレベルはそちらの方が上のはずだけどな!!」

 マリーはメイとの距離を詰め、背中の烏賊の触手でメイの手を縛った。

「は……離して……!」

 メイは振りほどこうとするがマリーは当然離すつもりはない。 マリーは無防備なメイの体に水の槍を突き刺そうとしたが、ウリエルが突然マリーとメイの横に現れ、マリーの触手を切断し、マリーは一旦距離を取った。

「メイから離れろ! 偽姉め!」

「お姉ちゃんありがとう。 やっぱりマリーは強いよ……」

「私が守ってあげるよ♪」

 ウリエルはそう笑顔で言ってマリーに向かって行った。


不死鳥の炎(フェニックスフレイム)!!」

 翔一がアイモデウスとレヴィアタンに向けて炎を放った。アイモデウスは鱗で覆われた腕で身を守り、レヴィアタンは回避した。 翔一はレヴィアタンの元へ瞬間移動し、レヴィアタンの腕を掴んだ。

「な……!?」

 レヴィアタンは腕を振りほどこうとしたが翔一は腕が振りほどかれる前にアイモデウスの元へ瞬間移動した。

炎の竜巻(フレイムハリケーン)!」

 翔一はアイモデウスとレヴィアタンを自分ごと巨大な炎の竜巻の中に閉じ込めた。 竜巻は凄まじい回転でレヴィアタンとアイモデウスの体を宙に浮かした。

「く……そ……」

「こんな……もん……」

 灼熱の炎で焼けるような空気の中で息苦しそうにしながらも竜巻から脱出しようとしたが、不意に竜巻が解け、翔一が二人を掴んだ。

「行くぜ翔一!」

 既に目の前にはミカエルが右手に魔力を集中させていた。

全てを貫く風神の槍(疾槍・グングニル)!!」

 ミカエルの右手から放たれた風の槍がレヴィアタン、アイモデウス、翔一に襲いかかった。

「なっ……!」

 レヴィアタンは回避しようとしたが風の槍は一瞬でレヴィアタンの体を貫通し、翔一の体も貫いた。

「くっ……!」

 しかしアイモデウスは咄嗟に回避し、右腕を失ったものの、体に穴は空いていなかった。

「お前……仲間ごと……!」

 レヴィアタンは血を吐きながら膝をついた。 アイモデウスはレヴィアタンの横に移動したがアイモデウスに出来ることはなかった。

「だって僕は大丈夫だからね」

 翔一がそう言うと翔一は炎に包まれた。 すると翔一の傷はみるみる内に治癒されていった。

「それが不死鳥(フェニックス)の力か……!」

「御名答」

 そう言って翔一はアイモデウスに向けて炎を放った。 アイモデウスはレヴィアタンを背負い、炎を回避した。

(ベルゼならまだ治せるはずだ!)

 アイモデウスはレヴィアタンを背負いながらベルゼブブの元へ向かおうとしていた。

「ベルゼブブの所へ行くのか!?」

 ミカエルは一瞬でアイモデウスの前に回り込んだ。

「ベルゼ!!」

 アイモデウスがそう叫ぶとベルゼブブがアイモデウスの横に現れたが、追うようにして遊真とレノーラも現れ、再び攻防を開始した。

「どけ!!」

 ベルゼブブがそう叫ぶと遊真とレノーラは風に吹き飛ばされた様にミカエルと翔一の元へ吹っ飛ばされた。

「治れ」

 ベルゼブブがレヴィアタンの肩に手を置いて呟くとレヴィアタンの傷は治り、アイモデウスの背中から下りた。

「ありがとうベルゼブブ」

「気にすんな。 あいつらの強さが予想外だっただけだ。 それよりアイモデウス、お前の魔力はまだ発動しないのか?」

「発動はしてるはずだ。 竜神(ドラゴン)との「絆魔力(リンク)」を使ってる時は魔力は使えないが予め発動しておいた」

「じゃあ封印が固いのか あいつが凄いのか もしくは両方か。 どちらにせよ長くはない。 俺が封印を解いてやる。 二人は一瞬で構わん。 遊真を止めろ」

「「了解!!」」

 二人は遊真に向かっていき、ベルゼブブは翔一の横へ瞬間移動した。

「翔一!」

 遊真は翔一の元へ向かおうとするが目の前にアイモデウスとレヴィアタンが翔一の元へ行かせまいと道を塞いだ。

 翔一は炎を放ったがベルゼブブは炎を食らいながら手を翔一の腹に押し当てた。 翔一はベルゼブブを蹴り飛ばしたがベルゼブブは笑いながらそのまま自ら距離を取るように遊真の元へ吹っ飛んだ。

 ベルゼブブはそのまま遊真の近くにいるアイモデウスとレヴィアタンの腕を掴み、ミカエルとレノーラを蹴り飛ばした。

神の衝撃(ゴットインパクト)

 遊真の掌呈がベルゼブブの腹部に叩き込まれ、ベルゼブブは血を吐きながら吹っ飛んだがすぐに傷を癒やし、アイモデウスとレヴィアタンを下ろした。

「大丈夫か翔一?」

 ミカエルが翔一に駆け寄ったが翔一は膝をついて苦しそうに喘いでいる。

「翔一!」

 遊真は翔一の元へ駆け寄ろうとするがベルゼブブが遊真に拳を突き出した。

「くっそ……!」

 遊真はベルゼブブの拳を受け止め、ベルゼブブの腹を蹴り飛ばそうとしたがベルゼブブは遊真の足を受け止め、遊真を投げ飛ばした。 レノーラがベルゼブブに斬りかかり、ベルゼブブも剣を作り出し、レノーラの攻撃を防いだ。

「お前のその剣……いや、今はどうでもいいか……」

 ベルゼブブは翔一の方を向き、

「早く目を覚ませ! まだか!?」

 と叫んだ。

「何の話だ……?」

 ミカエルは意味が分からず翔一に近寄り、翔一の具合を伺おうとした。 遊真はベルゼブブに向かって行く。

「ミ……カ……エ……ル……離……れ……て……!!」

「え?」

 ミカエルがそう言った時には翔一の腕がミカエルの腹部を貫いていた。

「翔一!?」

 遊真は翔一のとった行動が理解出来ず、一瞬動きが止まり、ベルゼブブに殴り飛ばされた。 レノーラも蹴り飛ばされ、ベルゼブブは翔一を抱え、少し距離を取った。

「ミカエル!」

 遊真はミカエルの元へ走り、ミカエルの傷を治そうとした瞬間に顔に衝撃を受け、吹き飛ばされた。 レノーラは咄嗟に遊真を抱き止めた。

「大丈夫遊真?」

「あぁ、今んとこね」

 ミカエルの横に着地したのは翔一だった。 しかしいつもの様な穏やかな雰囲気は無い。

「余計なことすんじゃねぇよ」

 翔一はそう言ってミカエルを蹴り飛ばした。

「翔一……!? お前何してんだ!?」

 翔一は困惑しながら親友に向かって叫んだ。 すると翔一は笑い始め、ベルゼブブも笑い始めた。

「やれやれやっと目を覚ましたかよ」

「あぁ、遅くなったなベルゼブブ」

 翔一はそう言ってベルゼブブと拳を合わせた。

「翔一、貴方は元々ベルゼブブの仲間だったの?」

 レノーラがそう言うと翔一は笑いながら答えた。

「「翔一」が仲間と言うなら違うな。 今の俺は「翔一」ではない。 「七人の魔神族(ヘルデーモン)」が一人 メフィスト。

 メフィスト・フェレスだ」

今日アクセス数が凄いΣ(゜Д゜)

読んでくれてる方 本当にありがとうございます。

m(._.)m

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