side勇者 vol3
なんか最近短いですね。
そして翌日…
「これよりこの僕、勇者サトルが対魔族戦争の総指揮を執る!異論はないな?」
「もちろんです」
「勇者様が指揮を執ってくるんだ。誰も文句なんて言わないよな!」
そうだろうそうだろう、勇者が指揮を執るんだ。万が一にも負けるなんて思えないだろう、参加者の不安が解消されればこちらとしてもやりやすい。
「それでは、僕から作戦の全容を説明する」
「サトル様、グループごとに分けますか?それぐらいなら私たちがやりますけど」
「いや、別にいいだろう。グループなんてあってないようなものだし」
「え、それはどういう…」
「今回は、具体的な指示は出さない。前衛、後衛、支援部隊に分けるだけだ!」
選考会を合格してきた冒険者だ、そう簡単に陣形が崩れたりはしないだろう。
「接近戦が得意な者、遠距離戦が得意な者、支援魔法が得意な者ごとで分かれてくれ。特に光属性適性がある者は支援部隊に入ってくれ」
こうして、無計画に無計画を重ねた事前訓練が始まったのだ…
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「サトル様大丈夫!?碌な作戦伝えてないけど!」
「作戦なんて意味ないだろ。各々の判断で動けば勝利できるだろうし、いざとなれば僕が出るからな」
「そ、そうなの…かな?」
「サトル様、流石にそれは無謀すぎるのではないかと…」
「そんなことないと思うぞ。魔族側に戦術的な行動を取る脳はないから、単調な攻撃しかしてこない。こちらも力押ししていけば、なんとかなるだろう」
「そう上手くいくとは思わないんですが…」
「勇者の僕がそう判断して、指揮を執ってるんだ!間違いなんてあるはずがない」
「そ、そうですね…」
「そりゃそうだよね…」
やっとわかったか。確かに一般的には用いられない手法だが、それぐらい理解できると思ったんだが…やはり勇者の僕が考えることというのは前例が少ないもしくはないんだろうな。それで今回のような理解が追い付かない事態が発生してしまうのかもな…
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その頃訓練場では…
「なあ、結局具体的な作戦は説明されたのか?」
「いや全然」
「アイツ『総指揮を執る!』とか言っておいてこの有様かよ」
「一応グループ分けはされたけど、それをやったのもパーティーメンバーだろ?」
「何が勇者よ」
「まあ、勇者本人も参加するだろうし、負けることはないと思うけど…」
当然の如く、不満がたまっていくのであった。
お疲れ様です。
是非、是非!ブクマと評価よろしくお願いします。




