選考対象に選ばれましたとさ★ vol3
投稿されているころには、ほぼノー勉で挑んだ課題テストに屠られているでしょう…
「まさかここから乗ってくる人がいたんですねぇ」
「アハハ…」
そりゃあ、馬車の運転手さんも街一つないような地域の停留所から人が乗ってきたら驚くだろう。見たところ運転手歴も長そうなおじいさんなので、よほど珍しいことを僕らはしているんだろう。
「セピア様、私達完全に異常者ですね」
「そう思われた責任を取れと?」
「流石にそうは言いませんが…借りを作りましたね?」
こういうところがアリスって感じだよなぁ…
「セピア君、昨日はやけに静かだったけど…もしかしてそういうプレイ?」
「あのなぁ…」
そういう話題を耳元&小声で喋るのやめてくれないかな。なんか体感余計にやましい感じが増すのよ。ユーリの声質も相まってね。
「結果的に一日遅れてしまったわけなんですが、その辺大丈夫なんですか?」
「さあ」
「さあって…そんなんで大丈夫なの?」
「いや、多分大丈夫じゃないだろうけど…これで落選名になるなら万々歳じゃん」
「セピア様、ブレないですね」
「怖気ずいて意見を変えるのは一番いけないと思うんだ」
「急にかっこつけるじゃん」
こういうセリフって意外と恥ずかしいんだな…
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「着きましたよ。ここが『グール』です」
「ありがとうございます」
どうやら魔王側と戦争すると考えた際の立地や資材状況等を考えて、この国を中心として戦争対策が組まれていくらしい。
「あのー…」
指定されていたグール国ギルドへ顔を出しているのだが…めっちゃ怖い。何せこちとら一日遅刻してる身、あまり上から出れない状況なわけだ。
「はい、何か御用でしょうか?」
「あのですね…僕ら今回の選考会に呼ばれていたんですけど、途中トラブルがあって遅れてしまって…」
ここで『トラブルがあった』ということを露骨に強調するのがポイント。そうすると、何かしらはあったんだろうということが相手に伝わるわけだ。
「あ、選ばれた人でしたか。大丈夫ですよ、実際の選考会の開催は二日後ですから」
「そ、そうですか…」
つまり、僕らのような遅刻する人たちがいるということは予測済みということか!?流石国のトップは考えることが違うぜ…
「セピア様、よかったですね。遅刻した貴族家追放者というレッテルを張られずに済んで」
「アリス、もう積極的に僕を抉りに来てない…?」
「まあいいんじゃない?ネタにできるならそれで」
「何が悲しくて自らの身を犠牲にネタ提供をしなきゃいけないんだ…」
別に僕芸で食べていこうとはしてないし、ネタになる必要もする必要もないんだよなぁ…
お疲れさまです。
是非、是非!ブクマと評価よろしくお願いします。




