王女様とバケーション vol3
水着回ってイラスト必須だと思うんですよ。読者様ごとに思い描く情景が変わってくるわけですし…
案内された海の家らしきところへ入ると、中はまあ普通。なぜらしきものなのかというと…店員なんていないからだ。冷静に考えればここは王族が使う場所なので、外部の人間なんて用意できないのだろう。
「セピア様、奥にいろいろありますので」
「僕が初めて店のカウンターに立つのがこんな形になるとは思ってなかったよ…」
「普段は使用人が料理を提供してくれるんですけど、今回はお忍びですので」
「あれ、これもしかしてバレたらヤバくね?」
「セピア君、今更?」
「王族のプライベートリゾートに行くという話の時点で察するべき事態だよなぁ」
「大丈夫です。もしバレても私の権力がいかんなく発揮されるだけですから」
「これ、将来的に尻に敷かれない?ねえ、セピア君、私はこんな怖いこと言わないよ?私にしておいたら?」
「誘惑が強すぎる…」
「セピア様?今は私との祝賀会みたいなものなんですよ?」
「「定義がフラフラ(です)ね」」
「い、いいじゃないですか!いくら王女といってもこんな状況は初めてなんですよ!」
そりゃそうでしょうねぇ…王女が一般冒険者をプライベートリゾートに招待するなんて歴史上で見てもそんな回数ないんじゃないか?せいぜいなんかの賞を受賞した人とか…
「出来ましたね」
「ここ、めちゃくちゃ作業しやすいね」
「まあそれは、ほとんどのメニューが半完成品だからだろうね。恐らく使用回数が少ないから、このくらいのコストどうということはないんだろう」
「流石ですね、その通りです」
こんなこと言ってるが、ここの材料の半完成っぷりは本当にすごい。トッピングとかはメニューごとにまとまっててそれを一つ付けるだけで完成だし、基本的に冷凍されてるから解凍するだけ。コストの問題で無理なんだろうけど、一般的な飲食店でも導入できれば相当人件費削減できると思う。
「セピア様、どうですか」
「…めちゃくちゃ美味しいです」
僕が今食べてるのは抹茶ずくしパフェ?みたいなやつなんだけど、使ってる素材の値段が違うからなのか普通のこういう食べ物よりもだいぶ美味しい。
「セピア君、一口ちょーだい」
「別にいいけど…」
「もう、そこはあーんでしょ?」
「ええ…」
「ユーリさんだけズルいです!私もされたいです!」
「エリスさんは止めてください…」
第一王女にあーんとかどこぞのファンクラブとかその辺に消し炭視されるぞ…
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「セピア様、びーちばれー?ってやつをやりませんか?」
「三人じゃできませんよ…」
「じゃあユーリさん観戦で1対1で」
「さりげなく私をハブらないでくれる?」
「まあまあ、すぐ終わるから…」
「セピア様、そう簡単に終わると思わないでくださいね?」
そんなこんなでスタートしたんだけど…
「セピア様、先ほどから手を抜いてませんか?」
「いや、そんなことはないんですが…」
その、ね?結構な物をお持ちの女性がボールを追って飛んで跳ねてるわけですよ。そうすると、必然的にその…胸がね。
「セピア君にはちょっと刺激が強かったかもね?」
うわぁ…めっちゃニヤニヤしてる。というか、ユーリ以外に肌白いな。完全な偏見なんだけど、魔族って色黒なイメージがあったからさ…
「…へっ!?」
「あの、これは不可抗力というやつでございまして…」
「いえ、セピア様の興味が私に向いてくれたのであれば全然…」
「やっぱり煩悩しかなかったので早く叱ってください」
このノリはいずれ僕の首を絞める気がする。王女が指定医発言じゃないと思うんだよなぁ。
「セピア君、私のときは遠慮せずに見ていいからね?」
「見ないよう最善を尽くすよ…」
お疲れ様です。
めっちゃ高いイラスト講座にでも行こうと思うので誰かお金ください()




