ダンジョン攻略だそうです vol1
辻褄が合わないところは全て「剣と魔法の世界の不思議な現象」に丸投げです()
「アランさん、最近やけに私達の評価高くないですか?」
「ああ、それはだな…この俺が、魔族との戦争でのMVPに輝いたからさ!」
あれから、俺とそのパーティーへの待遇は格段に良くなった。ギルドも良い依頼をまわしてくれるし、宿屋は割引してくれる。恐らくだが、この俺に媚を売ろうとしてるんだろう。こちらとしては大歓迎だ!
「アランさん、いくらMVPだとはいえ実力がなる前となる後で変わったわけじゃないんですよ?くれぐれも調子に乗らないでくださいね」
「まあいいじゃねえか、今の俺ならそうそう危険な状況にはならないさ」
「そういう考えを改めてくださいと言ってるんです…」
サレンは相変わらずだな。まあ、強気な女の子を攻略するのも悪くはないがな!
「よし、今日もガンガン依頼をこなしていくぞ!」
最近は一日二つペースでこなしている。それもこれも、俺の圧倒的実力があるからこそできる荒業と言ったところだろう。やっぱり俺は強いんだ、こんなところでくすぶっているようじゃ宝の持ち腐れだぜ…
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「おれ、喰らえ!『火の雨』」
「アランさん、流石に倒し損ねは多くないですか!『水弾』」
「いいじゃねぇか、それに倒し損ねたやつの処理がお前の役目なんだよ!」
「それはそうですけど…あとティルさん、もう少し前に出てください!」
「えぇー、だって、アランさんが殆ど倒しちゃうから別にいいかなーって」
「そうだろ?別に無理して前に出る必要はないぞ」
「少しは物理攻撃持ちとして貢献してください」
「しょうがないなぁ…」
そうは言っているが、結局攻撃に参加したところで大したダメージになっていないしそもそも殆ど当たらない。ティルは完全に見た目採用だから、そもそも戦力としては期待してないんだよ…
「これで終わりだ!『地獄の開幕(ジ・エンドグレイズ』」
「アランさん、危ないです!」
「しょうがないだと、これ使わないと倒せないし」
「そうは言っても、せめて放つ前に合図をしてください。私達に当たったらどうするんですか」
「それはもうしょうがないし…回復すればいいだろ…」
「あのですねぇ…」
別にいいじゃねえか、俺の魔法がないと上位のモンスターは倒せないわけだし。ちなみに、今受けているのは『ダンジョンの攻略』だ。『拠点』と同じく一定確率で突然生成されるダンジョンは常に地中にある。そしてその中には大量のモンスターがいるわけだが、時々チェストが生成されることがある。その中にはレアなアイテムがあったりするので、冒険者の中では結構狙い目とされている依頼だ。ちなみに、依頼を出す理由はいずれモンスターが近隣の村を襲いだすというのもあるんだが、モンスターの居なくなったダンジョンは坑道として採掘用途で再活用するらしい。以前クレハと行った坑道も元々はダンジョンだったそうだ。
「アランさん、チェストがありますよー」
「見つけたか!開けてみろ、もしかしたらお金になるアイテムがあるかも…」
「アランさん、いきなり開けるのは危険です。もしかしたらトラップかも…」
「大丈夫だって。今までトラップだったことはないし、仮にトラップだとしても俺がいれば問題ないだろ?」
トラップというのは、チェストを開けたときに作動するものだ。効果は様々で、開けた人間に何らかのデバフを掛けたり、持ち物が消滅したり大量のモンスターに襲われたりあるいはそれらの合わせ技だったり…ダンジョンのランクが上がれば上がるほど、そしてダンジョンの中でも深い階層に行けば行くほどトラップの内容はより不快かつ実害が大きくなってくる。トラップは店で売られている『鍵』というアイテムを使えば安全に開封できるのだが(中身はない)、いかんせん値段が高くて使ってる冒険者は少ない。
「開けますよー。あれ、何も入ってない…」
その瞬間…
「アランさん!これは…」
目の前に、ずっと奥の階層にいるはずのドラゴンが出現していた。
お疲れさまです。
テスト勉強が一切進まないです…




