MVPらしいです
祝日だワーイ!(この話が投稿されるころにはテスト勉強に追われてるはずですが…)
あの後、僕らは一時的に戦場を抜けて近くの街の奴隷商の店に向かった。奴隷契約は奴隷商が居ないとできないからね。あ、魔族を奴隷にすると言ったら大いに驚かれたよ、わかってはいたことだけど…そして、ユーリの鶴の一声で魔族側は降参を宣言、無事人間側の勝利で事を収めたわけだ。
「セピア様、今日王城に招待されていますよ」
「本当に?何するんだろう…」
「恐らくですが、戦争参加者への祝賀会と、騎士団からのMVP発表でしょうね」
「MVP?」
「王族直属騎士団が選定する、今回の戦争で最も活躍した人に報酬が送られるそうですよ」
「へぇ…」
そもそも存在を知らなかったので、別に誰が選ばれてもいいけどね。
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そして王城…
「セピア様!お久しぶりです!」
「久しぶりです、エリスさん…」
会場に入るや否やエリスさんに抱きつかれた関係で、周囲からの視線が痛いよ…
「王女様、いきなり抱きつくとはあなたも中々やりますね…」
「私はセピア様と同居することができませんからね。こういういうところでセピア様にアピールしていくのです!」
「なるほどね…」
僕自身の攻略方法を聞かされてもなぁ…
「セピア君、この人達はだぁれ?」
「あなたこそ誰ですか、私の大切なセピア様を気安く君付けとは…私もしたいです!」
「流石にそれは止めてください。恨みで殺されても文句は言えません」
ただでさえ三人の婚約者と魔族の奴隷を従えるなんて言うあらぬ噂が経っているんだ。これ以上悪目立ちしてしまうのは避けたいんだ…
「あら、随分と嫌われたものね」
「勿論です、セピア様の周りの女性とは全員敵対関係です」
「これは、ちょっと高望みをしすぎたかしら」
そんなこんなで楽しく会話していると…
「冒険者諸君、よく聞くが良い!」
騎士団の人たちが壇上に立っている。恐らくこれからMVPとやらの発表をするんだろう。
「これより、今回の魔族との戦闘における最貢献者、MVPを発表する!」
「セピア様で間違いないですね!」
「そんなことないと思うけどなぁ…」
実際、戦争では大した活躍してなかったし。
「発表する…アラン・フリューゲル!」
「ぃよっしゃあ!!」
なんと、アランが選ばれたようだ。
「セピア様、これはもしかして…」
「不正かも、ってこと?」
「そうじゃないですか?アランは大した活躍は…」
「別に狙ってたわけじゃないから、誰が選ばれようとどうでもいいんだけどね。それに、アランは確かに活躍…たくさんの魔族を殺していたからね」
「セピア様…」
「セピア様、私その謙虚な姿勢に感動しました!これからも一生ついていきます!」
「なんか僕の評価が無駄に上がったなぁ…」
ちなみに、会場がアランが大はしゃぎしてた。冒険者間での評価も多少持ち直して来たようだ。まあ、強姦の疑いが掛けられて居たときから比べればだいぶマシなんじゃない?
お疲れさまです。
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