カッコつけちゃいました
執筆時点では日曜日なわけなんですが…この日曜日はめちゃくちゃダラダラしました。決して生産的じゃないですが最高です。こんな日々がずっと続かないかなと思い出す引きこもり予備軍な僕です。
「あの、どういうことです?」
「どういうことと言われても…そのままの意味ですが?」
「そのままって…」
別に理解ができないわけじゃない。ただ…納得が行かないだけである。
「なんで、急にそんな事になったんですか?」
「実はですね、先日王城に怪盗が侵入したのはご存知ですか?」
「はい、なんか警備依頼が出されていたのは覚えています」
あの依頼めちゃくちゃ報酬美味しかったから行きたかったんだけど、その日はすでに別の依頼を受けてたんだよな…参加者全員に結構な報酬が出るとか、王族の財力は計り知れないな…
「その時に、怪盗本人を確保した人には追加報酬を出そうとしていたんです。それで、確保した人がフリューゲル家の次期当主とわかり…勢いで婚約を申し込んだ結果招かれざる客が来てしまったというわけです」
「アランですか…」
別に同情するわけじゃないが、いきなり王城に呼ばれた挙げ句「お前じゃない」と言われ追い返されるるのは中々に不遇だな。
「いやちょっと待ってくださいよ。勘違いしていたとはいえ、なぜ婚約を申し込もうということになったんですか?それと、僕が怪盗を確保したわけではないとわかった上で、なぜそのまま話が進んでいるんですか?」
「確かにそうです。いくらセピア様が最高の男性とはいえ、王族ともあろうものが一目惚れとか…」
アリス、ここぞとばかりに煽るな。何かの理由で国家反逆罪とかなったら助からないぞ…
「そうですねぇ…いずれ好きでもない相手と無理やり婚約させられるなら、追加報酬という建前を使って安全に子孫を残そうという考えでしたが…今はもうどうでもいいんです。私は築きました…今までどんな異性にも惹かれなかったのは、一重にセピア様という最愛の人が居たからだと!」
「大丈夫ですか?若干話が通じていない気がしなくも無いですが…」
「つまり、あなたは私の敵と?」
「そういうことになりますね。まあ、試合になるかわかりませんが」
「何ですって?」
「セピア様、王族の権限はご存知ですよね?」
「そりゃ勿論」
「でしたら、私を選ぶしか無いでしょう」
「うーん…今の所、そういうのは決められないかな」
「な、なぜですか…もしかして、私になにか問題でも…」
「王族の権限目当てとか、エリスさんが嫌がっていた状況じゃ無いですか?まだ婚約とかそういう話は決められていませんが、もしエリスさんを選ぶのであれば、僕は第一王女エリス様ではなく、一人の女性エリスさんに惹かれたいです。そう思っている関係上、今はまだお互いのことをよく知りません。将来的にそういう話になるとは断言できませんが、まずは少しずつ関係を深めていってみませんか?」
ちょっと、いやだいぶカッコつけちゃったけど、これは僕の紛れもない本心だ。今まで家間の繋がりのために婚約させられる所謂政略結婚とか、お金目当てで結婚した例とか、そういうのは大抵碌なことにならない。綺麗事かもしれないけど、王族になりたいからという理由でエリスさんと話を進めるというのは、できる限り避けたい選択だ。
「セピア様…つまり、まだチャンスはあるんですね?」
「チャンスと言うか…なくなることはないんじゃないですか?僕に取り上げる権利もないですし」
「セピア様!私今、正妻の立場を失おうとしてますか?」
「そもそもそんな立場に居なかったと思うけど」
「嘘です!夜な夜な求められ、妊娠したことも一度や二度じゃ…」
「妄想で話を進めるのはやめなさい」
「セピア様、今日は突然すいませんでした。…私は諦めません、いつかセピア様に選んでもらいますからね!」
お疲れさまです。
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