王女様ご本人
異常気象とかすごいですね。地球くんは大丈夫なんだろか…
例の事件から数日後…
フリューゲル家別邸は、以前と大差ない風貌を保っていた。というのも、セピアの早急消火に加えて、なぜだかわからないが国から支援金が出たのだ。そのお陰で最上級の業者さんを呼ぶことができ、意外にも早く復旧作業が終了したのだ。
「セピア様、来客です」
「なんか最近訪ねてくる人が多いね…知り合いなら居留守を使いたいよ…」
「残念ながら、今回は居留守なんて使える相手ではなさそうですね」
「どういう…」
「信じがたいとは思いますが…王族の方です」
「マジかよ…」
もしかして、あのときの支援金はなにかの手違いで、今更返金しろとか言われるのだろうか?流石に返金のための猶予はくれるだろうが、そうは言ってもしばらく苦しい生活を強いられるだろう…
「はい、どちら様ですかー」
「お久しぶりです、セピア様♡」
「あの…お久しぶりとは?」
目の前に立っているのは、この国の人物なら知らない人は居ないだろうと断言できるほどの有名人。イルージュ第一王女の『エリス・イルージュ』さんだ。ただ…お久しぶりとはどういうことなんだろうか?僕としたことが…まさか忘れているなんてことは…
「申し訳ないんですが…その、エリス様とお会いした記憶がございません。今一度お教えいただけますか?」
本当はメッチャ怖い。一度でも地雷を踏もうものなら、僕の上半身が全て消し飛んでも何らおかしくない。王族というのは、この国においてそのぐらい権力を持った人たちなのだ。
「ああ!別にそんなにかしこまらなくていいんですよ?覚えていないのも当然ですし…あと、その喋り方はやめてください。なんか距離感を感じます…」
「そうですか…こんな感じでどうですか?」
「本当はタメ口でいいんですが…まあ最初なのでこんなものでしょう」
王族にタメ口とか、勘弁してくれよ…誰にどんな因縁就けられても文句なんて言えないぞ?
「その、取り敢えず上がってもらっていいですか?要件を聞きたいですし」
「そうですね。…お邪魔します」
「あの、そんなにちゃんとされても何も出ませんよ?」
「何言ってるんですか!?セピア様の家に入るんですよ?最大限の敬意を払わないと!」
「敬意…」
というかこの王女様、なんで僕を様付けて読んでるんだ?先程の距離感を感じる発言と矛盾する以前に…僕はいつから王女様に様付けさせるほどの身分になったんだろうか?誰か教えてくれ…
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「それでですね…今回お伺いしたのは他でもない!セピア様にお会いする為です」
「はい?」
僕が驚くのも無理はない。だって、僕の記憶の限りだと僕とエリス様は初対面。というか王女様と初対面じゃない人なんて数えるくらいしか居ないんじゃないか?つまり僕は(王女様本人の中では)その数少ない貴重な人間の羅列に仲間入りシたわけだが…実感なんて湧くわけがない。
「あなた…先程から私と同じ匂いがします…」
「あら、気づかれました?」
ちなみに、エリス様はアリスにも過度な敬語は使わないよう釘を刺している。…本当に王族らしくない人だ。
「実はですね…私とセピア様は本当に初対面ではないんです!」
どうやら、話を聞くと…以前にエリス様が乗っていた馬車が盗賊に襲われていたところを僕が(本人曰く)颯爽と助けに入ったらしい。確かに言われてみると…以前に「恩を売ってこい」と言われ盗賊相手に戦いを挑んだ気がする…いやね?僕がおかしいのかもしれないけど、世間一般的にそれは「対面」って言わないのよ。確か名前を覚えてもらうために父が自分と僕の名前だけは伝えていたが…そのツケがこんなところで廻ってくるとは…
「それでですね…私はセピア様に婚約を申し込もうと思います!」
「「はい??」」
突然何を言い出すんだこの王女様は…
お疲れさまです。
某書籍化作家さんに「伸びてる」基準は総合15000ptと言われてしまいました。僕としてはこの作品を「伸ばしたい」わけですよ。
つまり何が言いたいかというと、皆さんこれまで以上にブクマと評価してポイントを入れてください()




