王族たちの話し合い
ちょっと話の運びが強引すぎる気がしなくもないですが、最近執筆時間がなかなか取れないですよね…そのせいで急拵えになってくるわけです。
「お父様、昨夜怪盗が入ったというのは本当なんですか?」
「ああ、本当だ。罪深いことに、妻の形見の指輪を盗もうとしてきた。ただ、警備役の冒険者の方が取り押さえてくれてな。ことなきを得たということだ」
「その方には、感謝しないといけませんね」
私はイルージュ国王『メジロマルクス・イルージュ』。昨夜は本当に肝を冷やしたが、冒険者の方がなんとか防いでくれた。
「国王様、少しいいですか?」
「なんだ?」
「実は、怪盗本人を取り押さえた方の確認が取れました。どうやら、フリューゲル家の次期当主だそうです」
「フリューゲル家…確か4等貴族だったよな?」
フリューゲル家はいろんなところへ媚を売りまくっているが、当然国王にも面会済みである。何かと理由をつけて上級の人間に近づき、いざとなったら力を借りようとするその姿勢は貴族としては優秀と言ってもいいのかもしれないが…世間の評判は当然悪くなる。
「お父様、今フリューゲル家と言いましたか?」
「ああ、そうだが…」
「本当ですか⁉︎私一度お会いしてみたかったです」
「何かあったのか?」
「実は以前に、相当な実力をもった盗賊の方に襲われまして…その時助けていただいたのがそのフリューゲル家の次期当主の方だったんです」
「そういえばそういうこともあったな…それは是非その時のお礼もしなきゃだな」
実はこれ、ジャランドとセピアがこの現場に通りかかった時がある。その時に、王族に媚が売れるからという理由でセピアに護衛をさせたのだ。当時はまだ魔法が使えず剣での戦闘ではあったが、幼少期から優種だと言われていただけあって剣の腕も相当なものだった。特に犠牲を出すこともなくことなきを得たのであった。
「お父様、そのフリューゲル家の方に差し上げる追加報酬ってまだ決まってないですよね?」
「ああ、まあ無難に土地でもと思っていたが…」
「私が婚約を申し込みます!」
「け、結婚⁉︎」
第一王女『エリス・イルージュ』。国の時期トップともなる人間が自ら婚約を申し込むという事例は限りなく少ない。せいぜい国同士の関係構築のための所謂政略結婚ぐらいだが…なるほど、本人がいいと言うのであればそれもありか?いやただ…
「お父様、私は彼に本当の意味で命を救われました。その恩返しということでは…だめですか?」
「そうだな…」
「それに隠していましたけど…この数年間、密かに片想いしていたんですよ?」
「そうだったのか…」
まあ確かに、王族それもエリスに関わろうとしてくる男はだいたい地位目当てかエリス目当てだからな。父親贔屓はあるかもしれないが、エリスは相当な美少女だ。顔はさることなることながら、スタイルもよく気がかけられていて、エリスを見て嫌悪感を抱く男はそうそういないだろう。
「分かった。向こう側が了承してくれるかはわからないが、エリスとの婚約ということで話を進めてみよう。娘を出し物のように扱っているようで気が引けるが…」
「お父様が引け目を感じる必要はないですよ。自分でもチョロいとは思いますが…この恋心は正真正銘です」
「そうか、向こう側が快く了承してくるといいんだが…」
娘が失恋する様子を見届けられるほど、私のメンタルは強くないのでな…
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