歪んだ親子
この作品の当面も目標は「ブックマーク100件」としたいと思います!!
(訳:ブクマしてください)
「なんでお前が…あの無能がここにいるんだ」
「いきなり他人をお前呼ばわりするとは人間性が伺えるね」
「お前…!」
なんなんだコイツ!俺がちょっとミスをしたからって美味しいところを持っていきやがって…結局素材は殆どコイツに取られてしまった。
「あなた、助けてもらったんですからお礼ぐらい行ってもいいんじゃないですか?」
「フリューゲルから出ていったしがない使用人の分際で…この俺に歯向かうんじゃねぇ!」
「アラン。それ以上アリスを悪く言うなら、本当に手が出るよ?」
「使用人をそこまで大事にするなんて、やっぱりお前は貴族として碌なやつじゃなかったな!俺はお前とは違う、本当の意味での貴族になってやるんだ」
「アランの自分語りには正直興味はないんだけど…依頼遂行中の怪我、もしくは死亡は『勤務時間中の不慮の事故』として処理されるんだよね。つまりさ…今ここでアランが死んでも特に捜査はされず、モンスターにでも殺されたとして処理されるんだよ」
「セピア様、もしかしてかなりお怒りですか?」
「使用人をバカにされたぐらいで怒っててはキリがないとは僕も思うんだけど…素直に受け入れてちゃだめな気がするんだ」
「セピア様…大好きです」
「意外とチョロいな?」
何を言ってるんだコイツは…実家に居たときは、俺と会話なんてするようなやつじゃなかっただろ。いつもあの使用人の影に隠れてて、長男のくせに驚くほど表に出ないやつだった。そのお陰からはわからないが、側付きを以外の使用人にもやたら好かれてはいたが…
「お前は…お前は!俺より魔法が使えちゃいけないんだ!!俺より魔力が少なくて、碌な仕事に就けずに苦労するのがお似合いだ!」
「僕はアランに人生の決定権を握らせた覚えはない。僕は僕の好きなように生きていく。その過程でお前の評価が下がっても。それは仕方のないことだろう?まあ、その心配は不要だとは思うけど」
「どういうことだ?」
「僕は、貴族という立場にそこまで魅力を感じないんだ。だから今更実家に戻らないかと言われても戻らないだろうね。なんだかんだ言って、今の生活は楽しめてると思うよ」
「…セピア様、随分と顔色が悪いですよ。かなり無理をされているのでは?」
「そうだね、久しぶりに実家関連の話をしたから…ちょっとキツイかもしれない。さっさと素材を換金して家に戻ろうか」
「はい」
**********
「アラン、これはどういうことだ!」
帰宅後、やはり父に呼び出された。手には、別のパーティーと攻略したことを証明する書類。
「…これにはちゃんとした事情があって」
「事情とはなんだ?」
「実は、向こうから奪ってきたんだ」
実際は、ギルド側の配慮で他の人の受注を可能にしていて、アランは見事にその気遣いに救われたわけなのだが…本人がそれを正直に言うはずがない。
「そうか向こう側から…」
「これは俺のだ!なんて意地を張るのもどうかと思ってな」
「確かにそうだ。お前も貴族としても振る舞い方がわかってきたじゃないか」
「そりゃもちろん。俺はフリューゲル家の次期当主だからな」
「次回からは、しっかりとパーティーを組んでいこう」
実の父親にウソを並べることに対して、アランは罪悪感など感じていない。それはアランの性格ゆえなのか、それとも父の歪み様ゆえなのか…はたまたその両方か。
お疲れさまです。
是非、ブクマと評価よろしくおねがいします!!




