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お嬢様

今回ちょっと、いやだいぶ短めです。

「セピア様、お客様です」

「…僕が出るよ」


なんかこんな展開前にもあったな。基本的にこういうのは碌なことにならないんだが、出ないわけにはいかないのが世の常この世の摂理。


「どちら様ですかー」

「あ、あの…お久しぶりです」


訪ねてきたのは、金髪で高そうな服に身を包んだ如何にもお嬢様といった出で立ちの美少女。あ、人を勝手に美少女判定するのはセクハラになるんだろうか?その点は非常に気になるところだ。

ただそんなことはどうだっていい、問題は僕がこの人を一切覚えていないということだ。もしかしたら初対面かもしれないと思ったが、最初「お久しぶりです」って行ったよな?この時点で面識があるのは確定なわけだが、それが分かったところで僕の記憶が呼び覚まされるわけではない。ここはもう正直に聞くか…?


「あの、すいませんどなたですか?」

「あ、そうですよね。覚えているはずないですもの。私はセシル・デレミスですわ。以前パーティーでお会いしたっきりですね」

「ああ、デレミスさん!お久しぶりです」


そう言えばいたなそんな人、やたら僕に絡んでくるせいでシルフィの機嫌が悪くなってた思い出…


「もう、セシルで構いませんわ」

「いや、流石にそれは…」

「元婚約者は呼び捨てにしておいて、私はしないんですの?」

「どこからその情報を仕入れたんですか…」

「秘密ですわ♡」


貴族の情報網怖いわマジで。僕はそういう恩恵を受けた経験はそんなにないんだけど、最近殆どなんでも実現可能なんだなって思い出してる。


「あと敬語もやめてください。私はセピア様と対等な関係でいたいので」

「そ、そうか。分かった」

「セピア様、シルフィさんの時と同じ説明をする羽目になりそうですね」

「そうみたいだなぁ…セシル、多分僕の追放の件で訪ねて来たんだよね?」

「その通りですわ。ちゃんと説明してくれますか?」

「分かったよ。取り敢えず中入って」

「ここは私とセピア様の愛の巣ですので、くれぐれもご注意を」

「あああああ、愛の巣!?」

「アリス!?なんでそういうことを言うかな!?」

「申し訳ございませ。どうぞオシオキを…」

「余計に話をややこしくしないでくれ…」


ちなみに、セシルはずっとアワアワしてた。まあそりゃ、人の家に来てそんな事言われれば誰でもそうか…

ちょっと時間がなくてですね…

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