全面戦争 vol7
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「ど、どうしてここに…」
「忘れたわけじゃないでしょ?戦争となれば、人選は指揮官の私が自由に決められるの。どうせユーリが来るだろうとわかってたから、軍に入れておいたの。フフフ、作戦通り」
「くっ…!」
せめて、自我を無くしてくれればこちらも踏ん切りがつくのに…実の両親は、心底申し訳なさそうに剣を握り、魔法を放つ準備をしている。
「さあ、どうする?ここを突破するのはたやすいけど、そのためには両親を殺す必要がある」
この状況、セピア君ならどうするか?彼はいつも私が思いつきもしないような行動を取ってくる。どうする?どうするどうするどうするどうする…
「あれ、動かないの?二人とも…攻撃」
「「…」」
「聞こえなかったの?次無視したら殺すよ?」
「「は、はいぃ…」」
リゼの恐ろしいところとして、こういうセリフを必要に応じてなんの躊躇いもなく放てるところもある。はっきり言って、この性格は指揮官に向きすぎている。今この状況で、私が勝ってる部分は純粋な戦闘力だけ。しかしそれを行使するだけの度胸が今の私にはない。どうするか…
「やめて…お願いだから…」
言葉を投げかけてみるが、それでやめてくれるほど両親も自らの命を軽んじてはないだろう。かくなる上は…
「無視するっ!」
「ふーん、襲い掛かってくる二人を振り払いつつ、私に勝てるっていうの?確かに純粋な戦闘力だと負けてるけど、私もそこまで弱くないんだよ?」
「そんなことは、私が一番よく知ってる」
「そう。…じゃあ遠慮なく」
お互い、魔力を込めていく。幹部が二人いるというだけあって、相当な魔力量だ。
「「『殺人弾丸』!」」
今放ったのは、幹部だけが使える『無属性魔法』の一種。当然、魔族なので魔導書は必要ない。よって…
「もたもたしてると、すぐ終わらすわよ?」
放った直後、すぐさま行動が可能。その点を利用して、ユーリはすぐさま剣術に切り替えたのだが…簡単に防がれてしまう。
「私たちが戦闘の参考にしているものが同じなの、忘れたの?」
そりゃそうだ。二人は同じ幹部なので、戦闘パターンも自ずと似通ってくる。現に、初手で『殺人弾丸』を二人そろって放っている。
「そんなことは、十も承知」
「なら、なぜ愚直に突っ込んでくるの?戦法を変えればいいじゃない」
「生憎、私はリゼほど頭がよくないのよね」
「…それもそっか」
お互い余裕があるように見えるが、実際のところユーリに余裕なんてない。何せ、リゼが上手く両親を盾にしてくるせいで、常に気を使わなければならない。
「何としても、セピア君のために…」
**********
「「「「「ギャァァァァァァァァァァァ!」」」」」
眼下に広がるのは、有象無象の魔族、及び魔物の悲鳴。そしてそれを行っているのは…
〈マスターのご命令です。消えなさい〉
そう、白竜の姿に戻ったハピネス。口から純白の光線を放ち続け、それと同時に魔族が消し飛んでいく。
〈この技も、本来はマスターに名付けてもらうはずでしたね…〉
白竜特有のこの技、実はマスターとなる人物が名づけるそうな。
〈マスターは忙しいでしょうし…また今度にしましょうか)
意外にも、人への気遣い等々はできるハピネスであった。
〈マスター、喜んでくれるでしょうか…♡〉
この残酷な光景をを見て喜ぶ人間はそうそういないということを、ハピネスはまだ知らない…
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やっと学校が完全に無くなりました。




