ミッドウェー(7/7):米空母炎上
有眼信管は昭和19年11月02日実際に使用された誘導爆弾の信管でした。ここでは2年早く実用化です。噴進弾は1944年05月でこれも早いです。米空母撃滅作戦、いよいよ開始です。
艦爆機、金星搭載ゼロ戦、ジェットエンジン搭載の試製戦闘機。
4隻の空母を発進したのは全機あわせて63機。
ダメコンが効いて空母は無事であったが、被害は甚大であった。
残った機を掻き集めて、第二次攻撃隊を編制する。
とうとう阪大物理学教授:浅田常三郎の有眼信管が役に立つ時が来た。
誘導爆弾と誘導噴進弾の二種類に搭載されている。
爆撃機は600サイクル自動誘導爆弾を2発搭載している。
ゼロ戦は格闘専用機で爆装雷装はなく、今回は機銃のみだ。
ジェット戦闘機は1200サイクル自動誘導噴進弾1発を搭載している。
ジェット推進焔が木製甲板を焼く為、嫌われ者だ。
蒼龍の生き残ったレーダーポッド搭載偵察機が誘導する。
艦載レーダーは蒼龍が爆撃され、吹っ飛んでしまったからだ。
敵目標は米第16,第17機動部隊の3隻の空母である。
エンタープライズ、ホーネット、ヨークタウンである。
スプールアンス「帰還機が送り狼を連れてきやがった」
送り狼となった第一次攻撃隊は執拗にヨークタウンを狙った。
米軍も奇襲に備えて、直ちにに艦載機を離艦させていた。
フレッチャー「くっそ、オレのヨークタウンばっかり!」
重巡、駆逐艦共に輪形陣を敷き、空母を中心に守りに入った。
米機動艦隊を中心に、敵機は3段構えの防御陣を敷いていた。
結局ヨークタウンは250kg爆弾3発を受け炎上した。
第一攻撃隊はこれを「空母1隻大破沈没確実」と打電した。
だがヨークタウンもダメコンで25分で復旧し発着艦可能となった。
爆弾は敵味方ともまあ、当るっちゅうたら、まあ当たる。
一発も当たらないで戦闘は不可能である。
要はそのあとどう立ち直るかに掛かっている。
第一次攻撃隊が去った後、米軍機は新たな編成に入った。
直掩機を三層の高度を分けての待ち伏せであった。
パイロット「場所は探索出来ても高度は分かるまい」
当時のレーダーは高度までは分からなかった。
日本側レーダーポッド搭載偵察機は、この事態をいち早くキャッチしていた。
格闘戦ならゼロ戦の出番である。
待ち伏せ機の編隊よりさらに上を取って急降下した。
格闘戦が苦手な米軍機はたちまち追い立てられていった。
その横を悠々と日本軍攻撃部隊は通り過ぎていく。
もうすぐ第一次攻撃隊が炎上させた空母が見えるはずだ。
だが空母は炎上していなかった。
ダメージコントロールが効いて復帰していたのだ。
まずジェット戦闘機が1200サイクル自動誘導噴進弾を発射。
距離2000mまでは無誘導で、そこから自律誘導に切り替わる。
2000mで可視光を1200サイクルで照射し、受光しながら軌道修正する。
受光部の濃淡抵抗が、推進ノズルの偏向ジンバルを可変させる。
照準の中心に常に目標を捕らえるので、命中率はかなり高い。
敵艦が回頭しても増減速しても、誘導噴進弾は追っかけてきた。
6発の誘導弾はすべて命中した。
5発は直撃で、1発はVT信管による自爆攻撃である。
3隻の米空母は炎上しながらも、まだ自力航行していた。
ダメコン要員がドライアイスを火災に投げ込んでいる。
黒煙は見る間に白煙に代わり、鎮火しかけている。
鎮火すれば大穴の開いた飛行甲板は30分で復元可能だ。
そうはさせじと今度は爆撃機が攻撃態勢に入った。
こちらも誘導爆弾で前後に可動フィンが付いている。
誘導は600サイクル照射で、原理は同じ自己照準式である。
高度1万mから投擲開始!
27機の爆撃機から54発の誘導爆弾が一斉に放たれた。
噴進加速爆弾なので肉迫急降下爆撃は必要なかった。
高度2千mで1度照準に入れば、絶対に外れない。
自立式光点滅誘導なので妨害電波があっても効かない。
1隻の空母につき18発の命中弾が炸裂した。
空母はあっという間に海に浮く廃船となった。
飛行甲板が穴だらけ、そこから黒煙が噴き出している。
昇降機はすべて粉砕され、飛行甲板に航空機が出られない。
もう誰も消火活動をおこなっている者はいない。
多くが戦死し、泳げる者は海に飛び込んでいた。
敵直掩機は唖然としていた。
普通は急降下する敵機を迎え撃つはずなのだが……。
直掩機A「誰か敵機が急降下したのは見たか?」
直掩機B「上空には敵機は見当たりません」
直掩機C「ニンジャコマンドーじゃないのか」
一瞬にして着艦する空母を失ったのだ。
茫然自失の米軍機にゼロ戦が襲いかかる!
ゼロ戦は敵機を次々と屠っていった。
その空中戦は一方的だった。
ゼロ戦の放つ機銃は凄まじかった。
まるで高射砲の弾幕のように周囲ではじけ散った。
米軍機は穴だらけになって四散し墜落した。
あるいは機体の損傷が激しく、ボロボロになって不時着水した。
日本軍は米生存者を機銃掃射しなかった。
第二次攻撃部隊も噴進弾を撃ち尽くすと帰還した。
米兵「これが武士の情けというヤツか」
波間に浮かぶ米兵は感激していた。
残存艦隊は直ちに空母の牽引を命じられた。
ヨークタウン艦長バックマスター「頼むぞ」
ここで指揮官スプールアンスは魚雷による撃沈を打信。
当事者と上層部は撃沈か曳航かで揉めに揉めていた。
しょうがなく鎮火を待って、機関部を調査した。
そうするとボイラーが生き残っており自力航行が可能だった。
米軍機動艦隊の空母は3隻が大破炎上という有様だ。
首脳部はこの3隻は曳航してミッドウェー島まで曳航する事に決まった。
これを日本の潜水艦伊168号が密かに追跡していた。
田辺弥八艦長「ほう、自力で航行し始めたか」
ヨークタウンよりまだマシな2隻の空母も動き始めた。
ここで日本軍は空母3隻を鹵獲する計画を実行する。
それにはまず護衛の艦船を平らげることが肝要だ。
航空戦力と潜水艦群狼作戦で徹底的に叩く。
ミッドウェー島上陸作戦中止とともに潜水戦隊は呼び戻されていた。
これら第5、第3、第13の内、第13潜水隊3隻が比較的近くにいた。
ここで続けて第3次攻撃隊が機動部隊の上空に現れた。
これはミ島上陸作戦に随行していた護衛空母の艦載機であった。
もはや米軍に直掩機はなく、航空戦力はゼロであった。
直掩機は全て燃料切れで不時着水していた。
そこにとんでもない日本軍の伏兵が現れた。
フレッチャー司令官「やややや大和だああああ」
500km後方の主力部隊には旗艦長門がおり、大和はいません。別動隊の第一戦隊単独艦として先行していたモノです。ミ島上陸作戦が中止になり護衛の第七戦隊が大和に合流します。次回は超弩級戦艦大和です




