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(本編完結)また第二次世界大戦かよ  作者: 登録情報はありません
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インパール(16/17):新兵器キ98

牟田口「よっしゃ、よっしゃ、まかせとけい」


インド国民軍空挺部隊とともに物資の空中補給が始まった。

この動向は直ちに英印軍のレーダーに察知された。


インドのチッタゴン航空基地から直ちに英迎撃戦闘機が発進する。

だが護衛の日本側戦闘機にあっという間に蹴散らされた。


航空機不足に泣いていた日本陸軍。

内地での増産の効果がようやく現れてきた。


飛行場は新型の四式重爆「飛龍改」が徹底的に爆撃した。

新型爆撃機は新型爆弾を搭載していた。


ロケットブースター加速爆弾「イ号一型丁」を使った。

1936年頃から第一陸軍航空技術研究所で開発が進んでいた。


開発者大森少佐「独国Hs293の技術資料を参考にする」

Hs293は1939年開発開始、1941年量産の独ミサイルである。


Hs293Dはテレビ誘導であり、東芝とNHKが開発を担当する。

これがあれば、危険な急降下爆撃はもう必要なかった。


実は英国もロケットブースター加速爆弾を開発していた。

こちらはUボート基地ブンカーの貫通用の爆弾だ。


日本/英国双方とも軍機密で知りようもなかったのにだ。

必要に迫られた並行進化だったが恐ろしい限りであった。


いっぽう外見が双発に見える四発爆撃機。

参考にしたのはHe 177グライフである。


独国ハインケル社の双子エンジン双発みたいな四発爆撃機だ。

双子とは液冷エンジンをX型に連結したものだ。


日本ではコレを並列(双子)ではなく、直列(串)型として採用した。


同軸に連結した外観はどう見ても一つのエンジンに見える。

液冷倒立V型12気筒2基を串型連結延長軸駆動したとも言う。


この配置で問題となるのは排気炎廃熱とラジエーター冷却だ。

またエンジンオイルの気泡にも注意しなくてはならない。


以前は加圧水を使っていたが機構が複雑で不凍液に変更となった。

液冷エンジンは加圧水冷ではなく不凍液(エチレングレコール)だ。


これはハ201Rev.Bという型式で呼ばれた。

1500馬力×2で2850馬力を出せた(150馬力は損失)。


これを双発っぽく見せた試作機に軍部は何も不満は無かった。

防弾・防濡、重装甲、長大な航続距離と申し分ない。


ホーカーハリケーンのパイロットは迎撃で首を傾げていた。


英パイロット「主翼に命中して燃料が霧のように噴き出す」

英パイロット「操縦席(コックピット)に命中してガラスが真っ白になる」

英パイロット「だか火も噴かない、墜落もしない」


ライトニングの米国人パイロットも首を傾げていた。


米パイロット「オレが戦ったゼロ戦は紙のように燃え落ちた」

米パイロット「操縦席(コックピット)は脆くパイロットは一発で絶命した」

米パイロット「話が違うじゃないか?」


こんなバケモノみたいな航空機は見た事が無かった。

他にも局地戦闘機「キ98」は外観も性能も異常値だった。


キ98には高機動空戦フラップなるものが装備されていた。

この空戦フラップは追撃戦となった自機を急旋回させる機能を有した。


追いすがる敵機に先に行かせて追撃する側に回る事が出来た。

また急旋回の一瞬に機首は敵機を真っ正面に捉える。


この時機銃をぶっ放せば、理論的には敵を撃墜出来る。

その為には遠心力の影響を受けない小口径の機銃が好まれた。


20mm機銃は高G旋回中、弾の重さで遠心力で出ない事がある。

軽機銃多装搭載でなら敵機を穴だらけにする事が出来る。


機銃ホ103は12.7mmでマ103(榴弾)を発射出来、破壊力抜群であった。

被弾して生還した米兵が「20mm弾が当たった」と報告するほどだ。


おかしい、こんな筈ではない。

どうしてこうなったのか。


米軍もキ98と同型機バルティXP-54を開発していた。

これも大馬力液冷エンジンを搭載した化物になる筈だった。


だがクランクシャフト折損などのエンジン不調に見舞われ開発は頓挫。

実戦投入どころか、まだエンジン試作が1基だけだった。


キ98は試製だがさらに試製の航空機も出現していた。

キ98ジェットエンジンタイプである。


その甲高い爆音が響くたびに米英兵は気が狂いそうになった。

いくら戦っても勝てない相手だからだ。


アジア方面の米英軍にジェット機は1機もない。

ヨーロッパ方面でさえP-51がMe262と戦う時は大苦戦だった。

それも3機で1機と戦う始末である。


米軍は5inFFAR(空対空ロケット弾)を出して抵抗した。

これは一定の効果があり、日本機を退ける一助となった。


だがそんな事はしなければよかったのだ。

日本にはロケット工学の権威糸川英夫がいた。


そして日本は魔改造の天才である。

ロケット弾ポッドに104発のFFARを詰め込んできた。


米/英/印兵「この戦争は負ける……」

どっちにせよもう英印飛行場は全滅、米英航空機は全損である。

英印兵はただ日本・インド国民軍の進撃を見守るしかなかった。

次回はインパール(17/17):タタ・ビルラ・リライアンス(アンバニ)です

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― 新着の感想 ―
[一言] 航空戦力の補充は、かなり大掛かりになりましたね。これも余裕が見えてきた心境を表してます。 糸川博士、史実よりもかなりイキイキして、魔改造と開発をこなしてそう。 飛龍は、グライフ爆撃機を模範と…
2021/06/13 16:05 退会済み
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