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43話 帰還する戦乙女

 ここにはすでにもう敵はいない。

 それを確認した美月たちは支部へと戻っていきます。

 その間も襲撃がないかを警戒はしていました。


 しかし、襲撃の気配は勿論、敵を表す光点も見られませんでした。

 何事もなく支部へとたどり着いた美月たちはイービルから降ります。


「敵が居なかった……いや、消えたって報告を聞いたが……」


 伊達が駆けつけてくれました。

 すると綾乃は美月の後ろに隠れてしまいます。

 どうやらまだ彼と話すのは複雑な気分なようです。


「はい、どうやらゲートみたいなもので移動をしたんです」


 そう言うと伊達はうなり声をあげ……。


「……ゲートなんて使われたら俺達は終わりだ……」


 その通りなのです。

 事実、それが完成しているのであれば……どこに居ても襲われる可能性があるのです。


「解析はお父さんに任せてください」


 リーゼはそう言うと胸を張っています。


「頼むぞ」

「ヤー」


 クラリッサの言葉に頷くリーゼは可愛らしい笑顔で答えます。


「ゲートはリーゼロッテに任せるとして……イービルはきちんと整備してやるよ」

「お願いします」


 美月は伊達にそう言うと彼は頷き、その瞳を綾乃の方へと向けました。

 すると綾乃はますます美月の後ろに隠れてしまいます。


「綾乃ちゃん?」

「分かってる……でも今は無理……」


 覇気のない声でした。

 ですが、少し落ち着きは取り戻しているようです。


「綾乃……」


 伊達は彼女の名前を呼び……。

 びくりと体を震わせました。


「伊達さん……あの……今は……」


 彼に対し香奈は声をかけたのですが……。


「今はのんびり話している暇はない、ほら……整備は任せたぞ」

「あ、ああ……」


 クラリッサにそう言われて思わず頷いた伊達はやはり綾乃の事が気になったようです。

 しかし……綾乃はすぐにでもこの場から去りたいようでした。

 それもそうでしょう、落ち着いたとはいってもまだ精神的なダメージは残っているのです。


「ごめんなさい」


 美月はそう言うと伊達から綾乃を隠しつつハンガーの外へと向かうのでした。

 そのままどこに行けばいいのか?

 彼女はそう思っていると……。


「……美月」

「どうしたの?」


 綾乃に呼ばれ、美月は微笑みながら彼女の方へと目を向けました。


「ありがとう」


 力無く微笑む彼女に対し美月はゆっくりと頷きます。


「今は休もう?」


 だが、現状彼女は平気そうに見えてもその心は疲弊しているのです。


「うん……」


 力無く頷く彼女を連れて部屋に寝かせると美月は彼女へと声を掛けます。


「少し出かけるから待っててね?」

「え……」


 不安そうにする綾乃。

 そんな彼女に対し美月は微笑み……。


「ちょっと調べに行くだけだから」


 気になることがあったのです。

 そう、それはゲートの事。

 そんな兵器は今まで聞いたことない物ですが過去はどうだったのか?

 それを確認するために美月は出かけることにしたのです。


「わ、分かった……一緒に行く」


 ですが、綾乃は不安なのでしょう。

 ついてくると言い出し……置いていく理由もないと香奈は考えました。

 そして、頷くと……。


「うん、一緒に行こうか」


 手を取り一緒にフローレンスの所に向かう事にしたのでした。

 彼女の部屋はここからは少し遠いところにありますが、向かうのは別の場所です。

 先日は危険な目に遭っていた彼女ではありますが、現状では司と言えど手を出すことはできないでしょう。

 何故なら……。


「まず吉沢さんの所に向かおう?」


 そう、伊達や信乃などに常に一緒に居てくれているのです。

 伊達が手を離せないという事は信乃の所に居る。

 美月はそう察し向かうのでした。

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