3.ハリエットの相談
短いです<(_ _)>
ボクは用意された客室の窓から、王都の街並みを眺めていた。
夜も更けたというのに、いまだに明かりが煌々と世界を照らしている。
それはボクの育った場所とは大きく異なっており、改めて自分が違うところにやってきたのだと、そう実感させられた。椅子に腰かけ、瓶の中に入っている水を飲む。
深呼吸をして、天井を見上げた。
「ボクは……」
そして漏れたのは、特に意味を持たない言葉。
強いて言えば自分の存在を確かめるような、そんなものだったのかもしれない。でも一人でそれを考えるのはあまりにも滑稽で、袋小路に飛び込むような行為だ。
そう思って、頭を振って立ち上がろうとした。
その時だ。
「――先生。いま、少しだけよろしいですか?」
「ハリエット……?」
ドアの向こうから、一人の少女の声が聞こえたのは。
ボクはゆっくりとそちらへ赴き、ドアを開く。するとそこにいたのは、桃色の寝巻を身にまとった勇者の少女だった。
彼女はどこか思いつめたような顔でうつむいている。
どうしたのかと小首を傾げていると、意を決したようにハリエットはこう言った。
「先生に、お話しておきたいことがあるのです」
そっと、小さなその手でこちらの手を握って。
ふっと、息をついてからこう口にした。
「不思議な、夢を見るのです」――と。
それはもしかしたら、ボクとハリエットの関係を大きく変えるものだったのかもしれない。彼女の見る夢は、それほどまでに重大なものだった。
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