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62話 初めての依頼達成金

 俺とダンはギルドの裏庭に周り、そこから自宅へとテレポートで帰宅した。



「ただいまぁ」


「ただいまです」


「おかえりなさーい」


「あ、おかえりなさい。お疲れさまです」



 リビングに入るとあっちゃんとアリサが迎えてくれた。



「おかーりー」



 声がした方を見るとリビングのテーブルの近くの床にマルクが座っていた。

 抱き上げようと近寄ると、あっちゃんがサッとやってきて通せんぼをするように立ちはだかり、裏口を指差した。



「マルたんに触る前にまず手を洗ってきてー」


「あ、はい」



 ダンとふたりで裏口から出て井戸で手と顔を洗った。リビングに戻るとあっちゃんから次の指令がきた。



「次、服! 着替えてきて! めっちゃ汚れてる! そのバッちぃ服のままマルたん抱っこしないで」


「は、はあい」


「はい!」


「あと、その汚れた服は持ってきてね。明日洗うから」


「はい」


「は、はい」



 あっちゃんママに厳しく指導された俺たちはそれぞれの部屋に着替えに行った。

 アイテムボックスに入れて持ってきたマイ防災グッズの中からスウェットの上下を出して着替えた。


 さっき手を洗いに行った時に、井戸で濡らしたタオルで簡単に身体も拭っておいたので、着替えてサッパリした。





 チャリーン



 リビングに戻るとテーブルの上にあったチョコ缶に今日の依頼達成料の銀貨2枚を入れた


 その音に気がついたあっちゃんが笑顔で話しかけてきた。



「お仕事ご苦労様でした〜」


「いやいや、あっちゃん達も家事ありがとね」


「ダンもお仕事お疲れさま〜」


「カオさん、ダンも、お疲れさまです」


「アリサもありがとな」



和やかにお互いを労い合っているところに念話が入った。



『カオるぅぅん、お願いです。迎えに来てぇ』



 疲れ切ったヨッシーからの念話だった。



『もうクタクタだああああ、動けん、無理、助けて』



 苦笑いしながら念話を返した。



『ヨッシー、おつかれ。今どこよ?』


『ギルド。ギルドの裏の木のとこー』


『ああ』


『ユースケさんも一緒?』



 あっちゃんも念話に加わった。パーティ念話だったようだ。


 あっちゃんやユイちゃんは上司であるヨッシー達を呼び捨てにするのに最初は抵抗があるようだった。

 だが、石原さん(ヨッシー)は開けっ広げで親しみやすいのですぐに呼び捨てになった。


 しかし、織田さん(ユースケ)に対しては微妙にさん付けをとれずにいるようだった。


 ちなみにあっちゃんは俺の事を“カオっち“と、すぐに呼び始めた。

 なんでやねん。ユイちゃんとアリサはカオさんと呼んでくれている。



『一緒一緒、俺たちこんなクタクタでも頑張って裏まで来たんだぞ、褒めて?』


『ハイハイ。エライエライ。すぐ行くよ』



 無言で顔を見つめ合っていた俺たちを、ダンとアリサは不思議な顔で見つめていた。

 こっちの世界には念話ってないのかな?今度ゴルダに聞いてみよう。



「ヨッシー達を迎えにギルドに行ってくる」



ダン達にも聞こえるように声に出して言ったあと、飛んだ。



「テレポート!」

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