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188話 王都到着

 山脈沿いにだいぶ北まで来た。


 国の真北は確かに高い崖状でそこから先に地面はない。ランドエンドと呼ばれているそうだ。

 今度はこのランドエンドに沿って東に進むと王都に着くそうだ。



 山さん経由でゴルダに連絡を取ってもらったが、あれ以降新しいアンデッドは今のところ山から降りてきてはいないそうだ。

 途中に過ぎた街々も同じだそうだ。こちらはタウさんから聞いた王都経由の情報だ。


 その日は東へ、王都へとまっしぐらに馬車を走らせた。


 日が暮れる寸前にに王都へと到着した。

 王都は俺がいた街とは比べ物にならないくらい立派な塀で囲まれている。

 しっかりとした門があり、兵士が何人も立っている。


 そこから中へ入ると開けた土地に畑や家が広がっていた。曲がりくねった、しかしキチンと整っている道を馬車で進んで行くうちに日が完全に落ちた。

 道が進む先は栄えている地域のようであちこちに明るい光が見える。



「着いたぞ」と言われて馬車をおりた。



「王都の案内は明日する。みんな、お疲れ様」



 馬車は一軒の建物の前に停まっていた。宿でもギルドでもないような二階建ての建物だ。



「月の砂漠のアジトだ」



 タウさんが扉を開けると中から女性が出てきた。



「お帰り〜みんな、お疲れ様。カオるん? 会うのは初めまして、リンダです」


「リンさん? どうも」


「ただいまー」


「疲れたな」


「カオるん、入れ入れ、あ、星影の皆さんも。タウさん今夜は星影の人達もうちのアジトに泊まるんだよな?」


「そうです。ギルドへの報告は明日にして、今夜はもうゆっくり休みましょう」



 俺と星影は客間に案内された。

 ベッドが四つあったが、リザイアは女性だ。

 別の部屋へ案内されるかと思いきや、特に問題ないと奥のベッドで横になってもう寝始めていた。


 冒険者なんてそんなものかも知れない。俺も疲れていたし空いているベッドにさっそく入って寝た。

 毎晩バフォダンスでの王都までの馬車の旅はかなり疲労が激しかった。




 久しぶりにぐっすりと眠った。隣のベッドを見ると同じ部屋に泊まったはずの星影の姿が無かった。

 一階へ降りて行くとカンさんに出会ったので聞いてみた。



「星影の皆さんはギルドへ報告に行くと言って今朝早くに出ていかれたそうです」



 そうなのか。

 大きなテーブルのある部屋に入ると、アネさん、ミレさん、ゆうご君が朝食を食べていた。

 俺とカンさんもテーブルについて食事を貰った。



「クラマスはねーギルドに行ってる。パラやリンは家族と朝ごはん食べたってー」


「アンデッド討伐ご苦労様。ぷふっ、ダンスに参加出来なくて、残念、あははごめん」



 リンさんが笑いを堪えられなくなったようで噴き出した。



「私も参加したかったです。でもまだバフォ変身は出来ないみたいで残念でした」


「あ、レモンちゃは初めてだよね? カオるん。レモンちゃんは5年前だっけ? うちに入ったWIZさん」


「6年前です。初めてまして、カオさん。レモンです。本名は佐藤ですけどここではみんなレモンって呼ぶからレモンで」


「これはご丁寧に。俺はカオです。本名は鹿野香でキャラ名がカオで俺もWIZです。と言っても10年以上前にやめてしまったんですが」



 30代の女性と挨拶を交わしていると、その横から若い男性がひょこっと顔を出した。



「昨夜到着した時に顔を出したんですけど挨拶が遅れてすんません。俺はリドルと言います。別ゲームだったんですけどこの世界に来て、知り合いとは全然会えなくてツキサバに入れてもらいました。よろしくです」


「それは大変だったな。よろしく」


「いやぁ、早い段階でパラさん達と一緒に行動させてもらってたから助かりました」


「最初の頃リドルが俺TUEEEEEEって魔物に突っ込んで行くから大変だったよw」


「え、オレ、そんな事言ってねぇもん」



 リドルさん、20代後半くらいか?まだまだイキリたいお年頃か。



「ちょっ、カオさん、そんな目で見ないで。俺言ってませんからね!30越えてそんな事言うわけないじゃないですか!」


「30越えてって、リドル30になったばかりじゃんw」


「アネ、そっとしておいてあげなよ」



 リンさん、それの方がトドメ刺してる気がするよ?



「タウが戻ったらお互い情報交換しよ」


「そうだな。こんな世界だから常に情報はアップしておかないとな」


「そうですね、TVもネットもありませんから、自分の耳だけが頼りですね」


「あ、そうだ! 忘れないうちにフレ登録しよう」



 馬車で一緒に旅した仲間とは既にフレ登録を済ませてある。

 リンダさんとレモンさん、リドルさんの3人と登録を交わしている時、タウさんが戻って来た。



「お帰り〜、タウさん。ギルドどうだったー?」


「今朝もアンデッドはおとなしいみたいですね。見えるところに出てきているのはまだいないみたいです」


「解決してないから、時間の問題な気もするなぁ」


「隣の国、攻める?」


「攻めませんよ。アネさんはもう。もしかしたら指名依頼が出るかも知れませんが、王都も国同士の問題があるので決断し辛いみたいですね」



 俺は気になっていた事を聞いた。



「王都には稀人って沢山いるのか?」



 今回の旅は、もちろんアンデッド退治が一番だが、二番目は王都のブックマーク、俺がブクマをすれば山さん達を連れてくるのも簡単だし、彼らが王都で家族探しに来やすくなるだろう。そして三番目にクラン加入だ。



「結構いるみたいね」


「王都に落ちたのは少なかったみたいだが、近隣の街々に結構落ちたそうだ。それらを見つけて王都に連れて来ているので、現在は結構な人数がいるようだな」


「うちのクランではレモンちゃんが一番遠かったよね」


「はい。ここから5日の距離でした」


「いや、レモンちゃんが最初に落ちた街からは3日の距離。保護される前にレモンちゃん動き回って挙句に迷子で」


「それで隣の隣の街まで行くって方向音痴すぎるだろうw」


「あれは! マップ機能がイマイチでぇ」



 あ、あれ?何かレモンちゃんに同じ匂いを感じるぞ?WIZあるあるなのか?

 タウさんが突然クルリと俺を見た。



「カオるんといいレモンさんといい、WIZ特性に迷子でもあるんですか?」


「「ない」」

「「「「あるってw」」」」


「まぁ、一番遠い街に落ちたのはカオるんですね。何しろ死霊の森だそうです」


「カオさん、死霊の森に落ちたんですか! 何だってそんなとこに」


「WIZってアンデッド好きだよなw」



 落ちる場所は選べないし!アンデッドも好きじゃないし!



「アンデッドは稼げて好きでしたけど、本物はちょっと」



 あ、そこもレモンさんと激しく同意だ。



「死霊の森からここまでってどんくらいだ?」


「普通に道沿いに馬車を走らせると正味十日でしょうか。途中街々に宿泊して、ですが」


「俺らは今回、山脈沿いに直線で7日。馬にヘイストありでだが」


「カオるん、ずいぶん遠くに降りたんだね」


「いや、だから、俺が選んで降りたんじゃねぇ」


「死霊の森って確か、近くに小さい街がひとつと開拓村がひとつって聞いてたんですがそうでもないみたいでした」


「ええ、ゴルダさん、その街のギルド長なんですが、彼から聞いた話ですと、最近ダンジョンも出来て街が栄え始めているそうです。その辺の話も聞きたいなぁ、カオるん?」


「特に大した話はないんだけど、死霊の森には職場のフロアごと落ちたみたいなんだ」


「はぁぁ?」


「フロアごと?」


「うん、俺、ビルの22階で働いていたんだけど、目が覚めたら森のど真ん中に22階ごと落ちてた」


「22階ごと?……他の階は?」


「無かった。22階だけ」


「?」


「どういうこった?」


「途中の階だけ? あ、一番上のフロアだった?」


「いや、40階建ての22階だけどうちだけ地面に落ちてた」


「ダルマ落としか」


「神さま凄いな、力業(ちからわざ)でゴリ押し、いやゴリ落とし」


「カオるん転移させるのにフロアごとって凄いねぇ」


「いや、俺だけじゃなくて102人全員来た」


「はぁぁ? 102人? それフロアにいた人?」


「うん、そう」


「それは……凄いですね。102人の勇者達」


「カオるん、ゲーム制作会社にでも勤めてたん?」


「いや、普通のサラリーマンの中に事務派遣で働いてた。あと102人中、職持ちは俺も含めて5人だった」


「え……そんなにいて、残りは一般人? 97人が一般人?」


「うん。たぶんだけど、全員に聞いたわけじゃないから。あと半分くらいお亡くなりになった。ゴブリンの氾濫があったんだ。ゲームの知識ない人達が氾濫中に外に行ってさ、ジ、エンド」


「それは、その、ご愁傷様でした」


「うん、でもま、ほぼ話した事ない人達。若干名近しいのもいたけど仲良く無かったし。(てか俺嫌われてたし)悲しくない」


「カオるん、無理しないでね」



 いつも女王のようなアネさんが優しい。カンさんも、ミレさんも、パラさんも、タウさんも、リンさんも何か優しい目で俺を見てる。

 だから好きだったんだ、あのゲーム。何でやめてしまったんだろう。今更悔やむ。



「ゴブリンはどこにでもすぐ湧きますからね。王都近くの街でも何度か氾濫が起こりましたね」


「ああ、ゲーム感覚で突っ込んで亡くなったやつも少なくない」



 ゴブリン氾濫はこっちでも起きているのか。



LAF(ラインエイジファンタジー)ではないが、高ランクのウィザード職の人がいたんだが、あの人も周りを守ろうと無理して亡くなったな」


「この世界は死んでも神殿で復活は無いから」


「そうだね。彼の仲間がずっと神殿で待ってるの見た……。悲しいね」


「前衛職もゲーム感覚で突っ込んで大怪我した人いましたね。命は助かりましたが、それを見てた人達は今はもう引きこもってるそうです」


「実際怖いよ、前衛は。日本であんなにデカくて凶暴なのと戦う経験なんかないじゃないか。いくら自分の装備の防御力が凄いとか、武器の攻撃力が凄いと言っても、接近して戦うのは恐怖を拭えない」


「それにさ、ゲームの時はHPバーが減ってもそんなに気にしなかっただろ?勿体無いからHPバーが半分を切ったらポット使ってたけどさ、

それって、自分の命が残り半分の状態って事だよな?」


「人間の命が残り半分の状態って、身体じゅう傷だらけ、血まみれ、もしかしたら手足が折れてるかもしれない、腕が食いちぎられているかもしれない……、そんな状態で、戦うって事ですね」



 パラさんが苦々しい顔で俺を見た。



「ゲームの時にさ、よくカオるんと狩場を回ってると、HPがほんの少し減っただけでカオるんがヒールを飛ばしてくるんだよ。MPが勿体無いからバーが30%切ったらでいい、って言ったの覚えてるか?」


「覚えてるぞ、凄い怖かったから。30%まで待つのが怖かった。何か前衛にはいつも100%でいて欲しかった。でもあのゲームってWIZに厳しかったよな。MPはすぐ無くなるし回復は遅いし。あのゲームにはWIZは必要無い気がした。俺、役立たずだなぁって思ってみんなと狩りに行くのが辛くなった」



 そうだ、それでだんだんとソロ狩りが増えて、ソロだと行ける場所も限られて、つまらなくなっていったんだ。



「カオるんがこの世界にいてくれて良かったです」



 タウさんが俺の肩に手を乗せた。



「WIZが居てラッキー、という意味じゃないですよ。カオるんのように慎重な人がこの世界では生き残れるんですよ。この世界に来た僕らはそこを間違えてはいけない。日本のような安全な世界では無いのですから」


「カオるんってー、日本でも赤信号は絶対渡らなそうw」



 アネさん……、確かにその通りですけどね、このみんなの微妙な雰囲気をどうしてくれるんだ。よし。自分で場の雰囲気を変えよう。



「それでさっきの死霊の森の話に戻るが、地面に落ちた22階のフロアがいつの間にかダンジョンになってたんだよ」


「はぁあ?」


「何だそりゃ」


「平屋のダンジョン?」


「そこが入り口の地下ダンジョンなんじゃない?」



 暗かったみんなの表情が一気に明るくなった。どんだけダンジョン好きなんだよ。



「俺らが転移してきた建物は一階建てだったけど、いつの間にニョキニョキと伸びて地上19階、地下21、いやB1もあるから地下22階か、のダンジョンになったんだ」


「いや、なったってw」


「ゲームで言うと割と初心者対象のダンジョンっぽいけど、こっちも初心者だからな。それで最近街おこしみたいになってるんだ」


「これはみんなで行くしかないでしょ」


「カオるんの街とダンジョンをブックマークしとこうよ」


「そうですねぇ、アンデッドの件がある程度片付いたらいいかも知れませんね」


「私も…ですか?」



 レモンさんが不安そうな顔で聞いてきた。



「大丈夫。下の方の、あ、地下じゃなくて地上の下の方は、15歳未満の若い冒険者が結構いるから」


「わ…たし、15歳以上だけど大丈夫でしょうか? 42歳なんですが」



 ぶほっ。

 レモンさん、見た目より意外と年齢が高かった。



「大丈夫、年齢制限ないから」



 そう言うとレモンさんはふにゃっと笑顔になった。



「あ、カオるんの街に行ったらカオるんのサンドイッチ屋さんにも行こう! 唐揚げサンド美味しかったのよ〜」


「え、なになに、カオるんサンドイッチ屋さんやってるの?」



 リンダさんが食いついた。



「サンドイッチ屋というか、弁当屋なんだけど、米が見つからないからパン中心の弁当になってる。王都ってさ、米屋ある?」


「ああ、見つからないねぇ、子供や旦那が米食べたいって言うから結構探したんだけどね」



 そっか、リンさんは家族と暮らしているんだっけ。



「米があれば弁当屋のメニューも広がるんだけどなぁ」


「米かぁ、どっかで手に入らないかなぁ」


「ゲームで米出す魔物いなかったか?」


「いるかw」


「だよなぁ」


「でもよくお店持てたね。借金? あ、屋台とか?」


「店舗付き豪邸を購入した。いやぁ。ゲーム様様ってやつ」


「ん?」「え?」「?」



 皆の顔が真顔になった。え?



「ほら、倉庫女神。あ、王都には女神像ない…とか?」


「いや、女神像はある。倉庫も使ってるが、それが?」


「だがら、倉庫にお金が貯まっててラッキーって。それで家買った」


「………カオるん、倉庫のお金は使えないですよね?」



 タウさんが真面目な顔で俺に言い聞かせる。



「え? 何で?」


「通貨が違うでしょ? いや、通貨が変更されたのは4、5年前か? カオるんは知らないか」



 俺がゲームをやっていた時は通貨が『G』(ゴールド)だったのだが、4年ほど前にシステム更改により通貨が『KW』(クウォム)に変わったそうだ。


 見た目も金貨っぽかった物から青い石のような物へと。

 ゲーム内であまりに物価が高騰したため、ゲームの運営が変更へと踏み切ったのだそうだ。


 そこにいた全員が無言で俺を見つめた。

 し、知らんがな。



「謎ですね……。あのゲームの世界がまんまこの世界に転移したなら、いくらゲームから遠ざかっていてもシステム的には同じはず。僕らは20年前からこのゲームをやっていた。カオるんも10年ほど前にやめたとは言え、20年前からやめるまでは一緒……。4年前のシステム更改がカオるんにだけ適用しないわけがないのですが」



 確かにその通りだ。



「そう言えばリドル君は別ゲームだよな?通貨とかどうなんだ?」


「俺のゲームはもとからこの世界とは違う通貨だったからな」


「カオるんと一緒に来た職場の人は? 4人いるんだよね?」


「ひとりは俺らと同じゲーム。早い段階でやめた人でお金は無いって言ってた気がする。やめる時に消耗品やお金はばら撒いてやめたって言ってたな。あと3人はそれぞれ違うゲームだけど始めてすぐやめたからお金は無いって言ってた」


「全ての人のデータを集めたわけじゃないから、謎を解くのは難しいですね」


「それにゲームのシステムがまんまこの世界に当て嵌まっているとは言えないだろう? 倉庫から消えてる物も多分結構あった。10年前の記憶だから思い違いもあるかも知れないが」


「たとえば?」


「強化スクロールとか消えていた。俺、自分が要らないから売ってたかと最初は思ったんだが。あとあれも無くなってた。人魚の涙だっけ?水中で息が出来るやつ。持ってなかったのか消えたのか曖昧だけど、何かの際に使うかもってやつは最低でもいくつか取っておくと思うんだよな、俺。それから大量に無くなったのが黄色ポット。中級回復薬が全く無かった。あのゲームのHP回復薬って赤、黄、白の3種類じゃなかったか? 俺の記憶違い?」


「3種類で合ってる、赤、黄、白だ。ちなみに俺は黄色もあった」


「俺も黄色持ってたぞ」


「私もあったよ?」


「僕も」


「私もある」


「僕もありました」


「……みんな、持ってたんだ。あの頃、俺って黄色使って無かったのか?」


「使ってましたよ? カオるんのセカンドのエルフと一緒にエルフの森の塔に行くと、よく黄色く光ってましたから」



 そうだ、俺、やめる頃も時々カンさんに誘われてエルフダンジョンに足運んでた。

 エルフダンジョンで取れるエントの枝がほしいけど、エントの森はエルフ以外は入れなくてセカンドキャラで取りに行ってたんだ。

 カンさんがそれに付き合ってくれてた。


 この世界で倉庫を見つけた時、黄色ポーションが無かったから、ああ俺持って無かったんだと単純に思い込んだ。

 WIZとELFは白ポーションで、DKNは赤ポーションを使ってたんだなと、自分で納得していた。



「あとさ、魔法も減ってたぞ? こないだステータスに出てるやつ数えたら全部で46個だった。ゲームではレベル1から10まで各7個ずつだから70あったはず…だよな?」


「あ、それ、わかります〜。私もレベル7までは全部覚えたから49個ある筈なのに45個しかありません、あははは」


「いや、アハハじゃねえ!」


「うちのWIZはヘッポコすぎませんかね!」


「ウィズあるある〜」


「笑い事じゃねぇぞw笑えるけど」


「カオるん! レモンさん! ちょっと2人ともここに座ってください!」


「あ、クラマスの説教タイム突入?」


「違いますよ! 説教ではありません。兎に角2人とも、この紙に、今使える魔法、ステータスに載ってる魔法を書き出してください」


「「はい」」



 レモンさんが椅子の上で正座をしたのを見て、俺も慌てて正座をした。


 俺たち、責任ないよな?

 自分達で魔法を選んでこの世界に来たわけではないから…。

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