133話 倉庫を整理する②
魔石を俺のアイテムボックスへと移した。
あぁ、この安心感たら、ね?
次は、POTか。POTとはポーションの略称だ。
一覧表のそこにはポーション系が全部で6種類並んでいた。
あれ?ゲームではもっと種類があった気がするが…。
HP初級回復薬 10,000
HP高級回復薬 30,000
魔力回復薬 45,000
速度上昇薬 15,000
シアンポーション 1,000
ブレイブポーション 750
ちなみにゲームではポーションの色から、初級=赤ポ、高級=白ポ、魔力=青ポなどとプレイヤー共通の呼び方がされていた。
速度上昇は緑色だったが「緑ポ」リョクポとかミドリポと言うやつはいなかったなぁ。何故だかヘイストとかGPと呼ばれていた。
GPはグリーンポーションの略だと思うが何故にこれだけ英語?
シアンポーションは毒消しで、ブレイブポーションはナイトの攻撃速度上昇。
このふたつに〇〇薬と付いていないのも謎だ。もともと海外発信のゲームだったから日本語翻訳の関係かも。
青ポが45,000もあるのはWIZに必須のポーションだからだ。
WIZはいつも魔力の枯渇に常時悩まされていた。なので青Pはガブ飲み状態。常に4〜5万の在庫を持つようにしていた。
HP回復薬は敵の強さで使い分けていた。雑魚狩場のときは赤、中級以上の狩場では白を持っていくようにしていた。
WIZはただでさえ動きが遅いのでGPは常時使っていたな。だから在庫はいつも1万を切らさないようにしてた。
シアンは毒持ちの敵の時だけなので在庫もそんなに気にしていない。
ブレイブポーション、通称BPは職業がナイトのみ使用可のPOTだ。
ナイトキャラを持ってなかった俺の倉庫に何故あるのかと言うと、これもドロップ品だからだ。ある程度貯まるたびに血盟内のナイトに渡していた。
POTは街でショップを見かけるたびに購入し倉庫の在庫を増やしていた。
だってあのゲームってさ、本当にWIZに厳しいゲームだったわけよ。
「HP回復」も「魔力回復」も「ヘイスト」も「毒消し」も全てそれと同じ効果の魔法があるにもかかわらず、持てるだけのPOTを持ち歩く魔法使い…。
魔力が足らなすぎるから常にPOT頼みになるしかなかったのだ。非力だし防御は紙だし動きは鈍いし魔力は少ないし、攻撃が弱すぎて経験値が入らないからレベル上げもままならない。
あ……、思い出したら、何か、涙出てきた。ぐすん。
涙を拭きながらポーションをアイテムボックスに移した。
この世界に来て良かった事は、アイテムボックスの制限がない事、持ち歩ける容量を気にしなくてよい事だ。
ゲームではキャラが持てないから倉庫に入れて置くしかなかった。
今、自分のアイテムボックスに大量のPOT。こんなに持てるなんて、すごい安心感だ。
次は、魔法書系かぁ。
シールド 52冊
ライト 128冊
ヒール 12冊
ファイアボール 45冊
アイスダガー 8冊
ウインドカッター 7冊
魔法書は思ったほど倉庫に入ってなかった。
と言うのも、高レベルの魔法書はドロップしにくい上に高額で取引される為、倉庫に残っているのは売れない低レベルの物ばかりだ。
プレイヤー同士の取引以外に街のショップでも買取ってくれたが、1冊10Gというゴミのような金額なので売らずに倉庫に突っ込んでいた。
この世界では1G=1金貨だから、もしここで売れたらゴミ魔法書でも一冊10金貨かぁ。
俺自身はWIZとして覚えられる魔法は全て習得済みだ。
そのうち誰かが魔法を覚えられるようになった時のために取っておくべきか?
そう言えば、この世界の魔法の習得はどうなんだろう?
ゲームでは入手した魔法書を持って神殿に行き、女神像の前に立ってクリックすれば習得終了だった。
そのあたりもゴルダに聞いてみるか。
ファイアボール(火魔法)が多いのは、一時期火山に篭っていたからだ。火山のアンデッド系からよくドロップした。
あそこはWIZにとって美味しい狩場だったなぁと思い出しつつ、魔法書をボックスに収納した。ちなみに、シールドとライトはどの狩場でも出た。
次は、宝石か。
ルビー、サファイヤ、ダイヤモンド、エメラルド。ゲームでは武器・防具の作成材料だった。倉庫からいくつか取り出してみた。
キャンディサイズでどれも同じ大きさだった。鉱石と言うより加工された石だな。
この世界での使い道がイマイチわからないがとりあえずボックスに収納しておく。




