センス壊れる1
今日は3話上げます
あと、話を進める事を優先していたので、説明不足な事があるかと思うので、改稿もしていこうかと思ってます。
「フィリア、ちょっとこっちに来なさい」
と、手招きしてフィリア王女を呼んだ王。
「はい、お父様」
と応じて、父親の側に来たフィリア王女に、
「セインスは、お前から見てどうだ?」
と、王が聞く。
「正直、凄いです。私と同じ年なのに弓の腕が格上過ぎて、私の腕が見すぼらしく見えるほどに。井の中の蛙ってことわざがありますけど、実感しました」
と、フィリア王女が言う。
フィリア王女の弓の腕前は、国軍の弓兵も一目置くほどなのだ。
「腕だけでなく、人間性はどう見た?」
と、聞かれたフィリア王女は、
「短い時間なのでまだわかりませんけど、誠実で嘘は言わないだろうとは思います」
と、答えると、
「では、男としてはどうだ?」
と、一番聞きたかった事を聞く王。
「え?」
と声を漏らしたフィリア王女の顔は、真っ赤に染まる。
それを見て、
「あー、もういい。わかった」
と、王がフィリア王女に言ってから、ノードス伯爵とロローシュ伯爵の顔を見ながら、
「ノードス、ロローシュ。決まりだ。悪いな」
と、告げる。
「ええ〜」
と、不満気なロローシュ伯爵と、
「まあ、セインスならそうなりますか」
と、どこか諦めた様子のノードス伯爵。
「セインスよ、ここではなんだから、ワシの執務室に移動する。フィリアも来なさい」
と、王が場所を移すと告げる。
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「では、セインス。決まった事を教えるので、心して聞け」
と、センスに前置きした。
「は!」
と、応じたセンスに、
「まずはパイドの件だが、ノードスの屋敷にパイドを単独で呼び出す。理由は適当に考えるとして、その場にてデービットより沙汰を申し渡す。大人しく捕縛されるならば、セインスには悪いが、法に則って罪を償って貰う。その場で反抗した場合には、その場に控えておいて貰う予定の、セインスとヴェガ、アウス、バウ、ジュンスによって、捕らえて貰うが、その場合の生死は問わない事とする。ここまでは良いか?」
と、パイド騎士の件の説明をした。
場合によってはセンスの手で、パイドを殺す事も許すと言っているのだ。
「陛下の温情、ありがたく受け取らせて頂きます」
と、センスは頭を下げた。
「よし。では次にセインスへの褒賞の件だが、セインス・クロームは騎士爵を受け継いだ後、東での視察中に、ロローシュの領地にて、多大な功あり。アストン国を退ける案を出したことにより、クローム騎士爵に、ロローシュ伯爵より準男爵への推薦あり、王家は即日承認し、クローム家は準男爵となった。その後、我が息子、デービットを命懸けで守った事で、王太子であるデービットの決定により、男爵とする事を、その場にて決定されたことにする!」
と、センスを男爵にすると言う王に対して、
「陛下、失礼ながら質問の許可を頂いても?」
と、センスが許可を欲しがる。
「許す!」
と!頷いて言った王に、
「まず、クローム騎士爵を受け継ぐ手続きを、私はしていませんが?」
と、センスが質問をすると、
「ノードス、したよな?」
と、王はノードス伯爵の方に顔を向けて、少し笑いながら言うと、
「はい、クロームが生前に済ませてありましたが、私が提出するのを忘れておりました。申し訳ございません」
と、ノードス伯爵が笑顔で答えた。
「今日は機嫌が良いので許す!」
と、ドヤ顔の王。
「そんなバカな。それにノードス閣下の寄り子であるクローム騎士家に、別の伯爵家のロローシュ伯爵家が陞爵を推薦するなど、あり得ないでしょう?」
と、センスが言う。
普通は他の家の寄り子の貴族を、推薦などしないからだ。
何故わざわざ他の家の派閥の貴族を、優遇しなければならないのかという話である。
「他の家の寄り子を推薦してはいけないという決まりはない!」
と、王が言う。
確かに決まりは無いのだが。
「ええッ⁉︎ それでもデービット王太子殿下をお守りするのは、レイリスの騎士、いや、レイリスの兵士ならば、当然の事でありましょう?」
と、王家を守るのは、国の貴族だけでなく、国民なら当たり前だと主張するセンスに、
「それを当然と言える、セインスを評価しておるのだ! では続きを言うぞ」
と、王が言葉をつづけようとした。




