テルヴァルデから王都へとんぼ返り3
「じゃあ、戴冠式に参列したら帰ってくるから」
「お気をつけて」
仲間達に見送られながら、ジェロはヴァルとリスチーヌと≪飛翔≫で飛び立ち、コンスタンがワイバーンのルッツに跨りながら、ドラゴンのティティとレミを連れて上空に上がる。
「それにしても、魔法の収納袋を溢れさせる量なんて」
「良いじゃないですか、卸したドラゴン素材と交換で、もっとたくさんの袋を入手できたのですし」
「それはそうなんだけれど」
ヴァルとリバイモンが張り切ったため、ジェロが所持していた、それでも結構な量の袋に収まらなかったのである。
「収納袋という魔道具も作れると良いのだけど」
「空間魔法の上位を覚えていかないとね」
「やっぱりあるんだね」
「でも、軍事的に有用すぎて秘密になっていますよね?」
ヴァルの発言に対してリスチーヌが突っ込む。確かに、今まで自分も戦の場でかなり活用したことを思い出す。奴隷魔法と同様に国などに管理されていても仕方ない。
「空間魔法は、離れた場所に移動することもできるから、先が楽しみよ」
「ワープ?テレポート?夢があるなぁ。そうするとこんな移動に苦労しなくて良いのに」
「ジェロ様、私たち、すでに普通の馬車の人達よりかなり楽をしていますよ。最初にモーネ王女達を連れてこの街道を進んだことを思えば」
「そうだね。でも、魔法の習得や科学の発展は夢を追いかけることから」
「また変なことをおっしゃって……」
意外と?現実的なリスチーヌにたしなめられてしまうジェロ。




