テルヴァルデでの戴冠式準備
ドラゴンのジョエルも王都に残して、ヴァルとリスチーヌとの3人だけでテルヴァルデに一時帰国することにしたジェロ。
その3人だと途中で宿屋に泊まることも可能だからである。
「とはいうものの、最近は途中の街によっても目ぼしいものがないんだよなぁ」
「それはジェロ様が欲しいものをほとんど入手済みだからでは?」
「そうなんだよね、カードも魔導書も。魔剣など普通の街ではなかなか売っていないし」
「それこそ、ムスターデ帝国やユニオール皇国の大きな街ですと期待が持てるかもしれないですよ」
「そうか、帝国に行くのは危険だけど、皇都ナンテールならば家も買ってあるよね」
「ま、誰かを派遣するならまだしも、ジェロ様が行ける時間を取れるかは……」
「う……」
リスチーヌに現実を突きつけられて、あまり楽しい未来を想像できないまま、取り急ぎはテルヴァルデに帰ることだけを考えることにする。
「ジェロ様、お帰りなさい。3方だけですか?」
「イド、ただいま。そうなんだ。ちょっと帰って来ただけで、すぐに王都ミューコンに戻らないといけないんだ」
出迎えてくれたイド、コンスタン達に事情を説明する。
「そうですか。次はコンヴィル王国の次期国王の戴冠式。となると献上品もますます大変ですね」
「そうなんだよね。アナトマさんのところでドラゴン素材の商品がどの程度できているか……そうだ、コンスタン。ドラゴン達を王都に連れて行って良いかな?」
コンスタンにもさらに事情を説明して、ティティとレミの2体を連れて行く相談をする。




