戴冠式の日程3
ラロシェルから聞いた、ドラゴンを王都の中に乗り入れることのための方策である。
事前に住民に慣れさせる機会があれば良いということで、王太子の戴冠式の案内をして貰えないか、ということであった。
「確かに、ラーフェン王国の解放のときには、その街の上空を王女と共に≪飛翔≫して声かけしたことも」
「ベルカイム王国でも」
「そうだったね」
「はい、分かりました。ぜひやらせてください」
その日は魔術師団員達に、王級や上級の魔法の実演をして見せて屋敷に戻るジェロ達。
「では、私もそれには同行した方が良いのですよね?」
「そうだね、アルマティは一緒に≪飛翔≫して貰えると。モーネは留守番になるけれど」
「はい、お役に立てず申し訳ありません」
「適材適所って言葉があるように、モーネにしかできないことをして貰うこともあるのだから、今回は、というだけだよ」
「ありがとうございます」
ラロシェルから話を聞いた王太子のフェリックは大賛成というどころか、自分もドラゴンに騎乗して飛びたいと言い出したらしい。
当然に皆でそれを止めたのだが、ジェロに対して盛大にやれという伝言だとラロシェルに聞いたジェロ。
「王太子の盛大って……」
「話半分に聞いて頂いた方がよろしいかと」
「そうですか」
「コンヴィル王国にはドラゴンを自由に操るテルガニ侯爵が存在するというのを、国民や外国に知らしめるのに良いと。ですので、他国での戴冠式にもドラゴンが居たのに、自分のときにはないつもりだったのか?と」
「う……承知しました」




