アーロルトの今後2
アーロルトには冒険者ギルドでの冒険者登録を勧め、若手冒険者のヨルンとモーネの名前を伝えておく。
そして、今夜だけは自分達が高級宿の費用を負担するが、明日には自分達が王都アーレアを出るため自分で稼いで自分で宿代を払うように伝える。
「もちろん今までに貯めたある程度のお金は持って来ていますので、ここの宿代くらいは余裕で払えます。ですが、冒険者として稼いだお金で生活できるようになってみよ、ということですよね」
「そうなりますね。テルヴァルデまで向かうならばそのようなことにも慣れておいて貰った方が良いかと」
「冒険者が多い街であると聞きました。そこで生きていくつもりならば、ということですよね」
「まぁ、エルフが村を出て生きていくならば、伝手に頼らない限りは冒険者で独り立ちできるようになるのが良いかと思いまして」
「任せてください。きっとテルヴァルデまでたどり着いて見せます」
「ジェロったら、冒険者ギルドの職員みたいな勧誘だったわね」
「ヴァル、俺はまだギルド職員の立場もあるんだが」
「名誉職みたいなものでしょう?ま、彼のためには色々と経験して貰うのにちょうど良いとは思うけれどね」
「ヴァルの言う通り、やはり冒険者の制度が彼にはちょうど良いと思いますよ。他国への移動も冒険者ならば簡単ですし」
「エルフとバレたら面倒にならないでしょうか」
「いざとなったら逃げるくらいの魔法の技術はありそうでしたので」
アーロルトを自室に戻らせてから、ジェロ達は彼のことを話し合うが、ここで別れることに誰も反対ではない。
「彼のことよりも、アルマティ。残ってくれるの、ありがとうね」
「いえ、私こそこれからもよろしくお願いします」




