アーロルトの今後
「ま、あの二人のことは置いておいても、アーロルトさん。冒険者登録はしています?」
「いえ、縁がなかったので」
「まずはそこからでしょうね。それで、せめて銅級相当であると腕を認めて貰ってからテルヴァルデまで移動して来られませんか?乗馬はできることは理解しましたが、ずっと地上を移動されるには、それくらいの経験をされていないと」
「確かにエルフ村の外のことは知らないで来ましたので」
「先ほどの話のように、私たちは一緒に移動することまではしません。お一人で何とかテルヴァルデまで来て貰えたら、お仕事は色々とありますので」
「リスチーヌの言う通りだね。私達に依存して一緒に移動するのではなく、一人でも何とかできるようになってくださいね」
「言われることは理解しました。これでも村では優秀な方でしたので、きっと大丈夫です!」
「ま、魔法の腕というよりは一般常識の方が心配なんだけれどね」
「あ、ちょうど良い若手の冒険者を紹介してあげれば良いじゃないですか」
「あ、あぁ、あの二人?」
「良いんじゃない?」
「でもあの二人の邪魔にならないか?こんな美形を入れたら」
「ジェロ様もそのようなことを気にされるようになったのですね」
皆からの扱いが微妙なのを感じつつ、ジェロは先日にこの王都アーレアで行動を共にした駆け出しの若手冒険者の男女、ヨルンとモーネを思い出す。
確かに、アーロルトの攻撃魔法の腕ならばモーネに対する刺激にもなるだろうし、エルフ村の外の常識を覚えて貰うにはちょうど良いかもしれない。
この王都でうまく行かなくても、それこそエルフ村に戻るにも近いので諦めることも可能であろう。




