アルマティの今後
無事にアルマティの奴隷契約魔法の解除もできたので、まずはいったん宿屋に戻る一行。
高級宿であり大きな部屋を確保できているので、アーロルトも含めて応接セットに座っている。
アルマティがお茶の用意をしようとしていたが、宿の従業員に頼むことで彼女には落ち着いて座るように指示している。ただ、それがどうも落ち着かないようである。
「アルマティ、落ち着いて」
「リスチーヌさん……」
お茶のセットをした宿の従業員が出て行った後、アーロルトが待ちきれないようで口火をきる。
「アルマティさん、奴隷契約は無くなりました。これからエルフ村に戻りませんか?テルガニ侯爵はあなたの好きにさせてくれると言っています」
圧が強いアーロルトの言葉に、物理的にも体が後ろに逃げるように引いているアルマティ。
「アーロルトさん!」
「アルマティ。本当に自分のやりたいようにしたら良いんだよ。違法な奴隷契約のおかげで望まないところにいたし、その後も俺たちと行動するしか無かったのだけど。これからは、これまでよりも長い人生が待っているのだから」
ジェロが優しく声をかけるが、アルマティは首を振るだけである。
「もう!ジェロ様とアーロルトさんはあちらの部屋に行っていてください」
リスチーヌに告げられて、隣室に向かう男性2人。
「もう無神経な2人は居なくなったわよ」
「ヴァルの言う通り。ほら、お茶が冷めてしまうから、これを飲んで落ち着いて」
リスチーヌの言葉に従って、ゆっくりお茶を飲んで息を吐くアルマティ。
「落ち着いた?」
モーネからも優しく声をかけられて、頷いている。




