アルマティの奴隷解除2
奴隷商の店舗でも奥の部屋に進むジェロとアルマティ。
アルマティが少し緊張しているのもわかって、逆に自分の緊張が解けていくジェロ。
「ではこちらで処置をさせていただきます」
部屋の中心に設置された綺麗な白いシーツだけのベッドに、アルマティを寝させる。
その上で、心臓部分のところまでお腹から服をめくり上げる。
従魔契約は魔物の胸にある魔石を用いた契約魔法であり、人間での奴隷契約はそれにならって胸に魔石を埋め込むものであると知っているジェロ。
『しまった。ヴァルが一緒に来ていたら、その奴隷契約魔法のことも覚えて貰えただろうに』
ジェロはどうでも良いことを考えてしまう。
そのジェロは居ないかのように、先ほどから会話していた奴隷商が魔法の準備を行っている。
単なる従業員ではなく契約魔法を習得した人物であったようである。
「では、犯罪奴隷の解除になります。王女殿下達の書面がありましたので、国の許可は降りているものと認識しますが、契約上のご主人のジェロマン様は本当に解除でよろしいですか」
「はい、そのために来ていますので」
「では、始めます」
いつもの従魔契約や、アルマティの違法契約を知った後の、主人の変更だけであれば特に大事ではなく簡単に済んでいたのに、今回は魔石を取り出すこともあるからか、時間がかかっている。
呪文の詠唱の後、アルマティとジェロを繋ぐような白い光が見えたと思えば、ジェロ側からその光が消えて行き、アルマティの中に吸い込まれて行った。
そして、奴隷商がアルマティの胸の付近に手を伸ばしたかと思えば、刃物で切り裂いた気配もなく血も出ないまま、魔石を取り出していた。
前世での心霊手術で、臓器らしきものを似た感じで取り出す映像を思い出したジェロ。




