アルマティの奴隷解除
「いらっしゃいませ。本日はどのような奴隷をお探しでしょうか?」
ジェロだけでなく、ヴァル、モーネ、リスチーヌの妻達と、アルマティという美人4人、そして男ではあるが美形のエルフであるアーロルトも一緒に奴隷商に来ている。
奴隷商にしてみると、よほどの金持ちが美形の取り巻きを増やそうとしているのだと考えるのも当然であろう。
アルマティだけでなくアーロルトも、エルフ村を出た後はエルフの特徴の尖った耳を隠しているので、なおさら単にかなりの美形が揃っているように見えたはずである。
「いや、奴隷契約の解除をお願いしたいのだが」
「なるほど。では私どもで引き取りをさせていただきます。色をつけた値段にさせていただきますのでご安心を」
「え?……あぁ、勘違いをさせたようですまない。単に契約を解除するだけで、あなた達に売りたいわけではないのだ」
「はぁ、そうですか」
やはり普通はそんな用事は無いよな、と思いつつ、王女達に書いて貰った書状を渡す。
「これは!は、大変失礼いたしました。王女殿下、騎士団長の連名の……なるほど。違法な奴隷契約、しかも犯罪奴隷の。確かに借金奴隷と違って、単なる個人の依頼では解除できないですね」
「はい、そのため念のためにお二方に書いて貰いました」
ついつい、敬語に戻っていることに気づいていないジェロ。
「では、こちらの奥の部屋に。契約上のご主人はあなた様でしょうか?」
「はい、ジェロマンと言います」
「ではジェロマン様、こちらの……」
「アルマティです」
「はい、そのアルマティさんとだけこちらに。それ以外の方はこの部屋でお待ちください」




