強引なアーロルト3
アーロルトは旅支度をして来たというだけあって、食事や寝袋などで騎士団に迷惑をかけている感じはない。
ただ、その食事時や休憩時には何かとアルマティを含めたジェロ達のところに来ようとするのが面倒なくらいであった。
そのアーロルトの件以外では特に問題になることもなく、王都アーレアに帰り着く。
当然に城門も王女メンヒルトや騎士団長トリアウエ達と共に行動をしているので、待たされることなく中に入れる。
「では、メンヒルト王女。この度はご同行、誠にありがとうございました」
「テルガニ侯爵のお役に立てたのでしたら良かったです。今度は本当にテルヴァルデにお邪魔しますので、逆によろしくお願いします」
「はい、その際には」
流石に他国の王女が隣接もしていない国の一貴族の領地に来られるとは思わないので、ジェロも社交辞令と返しておく。
「ジェロ様、本当に来られると思いますよ」
「リスチーヌ、そんな。無理だと思うよ」
「ジェロ様……」
いつもの、分かっていないわね、という冷たい目で妻達から見られて納得がいかない。こっちの世界の王族ってそんな自由ではないよね、と思うのだが。
「で、アーロルトさんは……」
「もちろんテルガニさん達に付いて行きますよ」
仕方ないので、彼も伴って宿の部屋を確保した後に奴隷商の店舗に向かう一行。
「もっと怪しい裏道にあるようなものだと思っていました」
「いや、アーロルトさんの言われるように、そういう場所の店もあると思いますよ。でも、アルマティのことを任せるので、こういうちゃんとした場所の商人にお願いしたいので」
高級宿屋の従業員には店の場所を尋ねた時に、これだけ美人を連れているのにさらに奴隷を増やすのか?と疑われるような目で見られたことは内緒にしておく。




