強引なアーロルト2
「ですので、私もついて行きます。ついて行かせてください」
翌朝、メンヒルト王女達と共にエルフ村を出立しようとしたジェロ達。
そこに旅支度をしたアーロルトがやって来ていた。
「一昨日に拝見した皆様の≪飛翔≫。また昨日に拝見した王級魔法の訓練など。村の外に出ないと学べないことがたくさんあることを実感しました。ぜひとも」
「いえ、あなたにはこの村での仕事もあるでしょう?」
「昨夜のうちに皆に頼み込んで、村を出る許可をとって来ています」
「そう言われましても……」
「では、まず王都アーレアまで同行させてください。そこでアルマティさんの奴隷契約を解除された際に、エルフ村に戻りたいと彼女が言われた際に村まで連れて戻ります」
「もし村に戻りたいと言わなければ?」
「そのときに改めて、その後の同行のお願いをさせて頂きます」
ジェロとしても、アルマティが奴隷契約を解除した後にどのようなことを望むのか不安なこともあり、その意味では保険として彼の言うことも理解できる。
寿命の違う自分達と一緒にいるよりも、エルフ村で暮らす方が彼女の幸せになるかも知れないと思ってしまう。
「ジェロ、また変なことを考えているでしょう?」
「そうですよ!」
結果としてアーロルトの同行を許しても、ジェロ達の馬車に乗せることはできないし、御者台でアルマティと2人にさせるのも嫌なので、騎士団たちの方に混ぜて貰っている。一応騎乗できると馬と来ていたからである。
そのアルマティも御者台にいるので、馬車の中で小声で責められているジェロ。
「いや、まぁ、寿命などを考えると……」
「はぁ。ま、奴隷契約がなくなった後の本人の口から聞かないと理解しないのでしょうね」
「ジェロ様……」
新婚旅行のはずなのに、妻達から何かと冷たい目で見られることが多い旅であると思うジェロ。




