エルフ村との別れ2
「そうですか。明後日には……」
戻ってきた妻達に、王女達に聞いたこのエルフ村を出ていく日程をジェロが告げると、アルマティはどこか寂しそうである。
「アルマティ、やっぱりこの村に残るかい?まず王都で奴隷契約だけは解除してから」
「ジェロマン様!いえ、私はテルヴァルデに戻ります。叔母と思われる人を含めて、自分のルーツを知れて良かったですが。連れて来て頂いてありがとうございました」
「うーん、そうか?」
「色々と料理も教わったのですよ。ジェロ様もきっと気に入って頂けるものもあるかと」
話題を変えるためにリスチーヌが話を振ってくる。
「そうだよね、エルフの人達は肉も食べることを知って安心したよ。またテルヴァルデに戻ったら披露してね」
「はい、明日1日だけになるのでしたら、他にも色々と教わりに行って来ますね」
結局明日も、アルマティ、モーネ、リスチーヌはデマリーネのところに行くことにするらしい。
「ヴァルはどうする?」
「私は料理のことは良いかな。どうせジェロがまた魔道具店に行くだろうから、それに付き合うわよ」
「そうか、ありがとうね」
しかし、そう予定通りには行かないものである。
翌朝にもアーロルトがやって来たのである。迎えに来ていたデマリーネも、彼のアルマティへの目線に気づいていたようでため息をつく。
「アーロルト、昨日も言ったけれど仕事はどうしたの?」
「今日の分は昨日のうちに片付けておきました」
エルフは寿命が長いだけあって、日々の行動は少ないのだろうか、2日分を1日で終わらせられるなんて、と考えてしまうジェロ。




