エルフ村との別れ
「ここのエルフの方達はほっそりしていますわね」
メンヒルト王女は、宿舎で夕食の際に話しかけてくる。
モーネ達は自分達で食べてくるとの連絡があったので、ジェロとヴァルの2人だけが王女達と同席している。
ジェロ達は魔導具店の後に、村の役場のようなところで、アルマティの違法魔法の解除のお礼をルグミーヌ王国の金貨とポーションで支払い済みである。
「そうですね。確かにエルフの皆さんは魔法を使うのが主なので、筋力を鍛えることをあまりされないのか、そもそも遺伝的にそうなのか」
「遺伝とは何ですか?」
「あ、失礼しました。血筋と申せば良いでしょうか。親子などで顔や体型が似ることが多いですよね」
「テルガニ侯爵は流石に物知りですね。確かにエルフの皆さんがそうなので、そういうものかもしれないですね」
メンヒルト王女が、たくましい体型のコンスタンのことが好きなのはジェロも認識している。また、彼女と一緒に行動する騎士団達も鍛えているので自然とたくましい人達が多い。彼らと比較するのも酷だと思ってしまうジェロ。
「テルガニ侯爵がこのエルフ村に来られたかった用事は済んだということでしょうか」
「はい、おかげさまで。私の仲間の違法な奴隷魔法のことも解決できました」
「あの魔道具店の奥でも何か色々とされていたのですよね」
「あ、はい。魔法カード談義など色々と楽しませて頂きました」
「確かに王城でも魔法カードをコレクションする方はいらっしゃいますが、テルガニ侯爵も、だったのですね」
「ははは。はい」
王城でもコレクターはいるようだが、理解はして貰えてないことを知ってしまう。
「私達もエルフの方々との交流の目的を終えましたので、明後日には王都に向けて出発しようかと思いますが、いかがでしょうか」
「はい、トリアウエ団長。承知しました。ご案内いただけたおかげで目的を達成できました。ありがとうございました」




