龍牙兵3
スケルトンのような見た目の、人型の骸骨が出来上がったのだが、そのあとはどうすれば良いのか。
「その辺で素振りさせてみることはできますか?木々は傷つけないように」
店主ユーリッツの言葉に従ってジェロが念じるだけで、生まれた龍牙兵は素振り動作を始める。
「おぉ!」
ドラゴンの牙を使用して龍牙兵が作り出せることを確認したジェロ達。
魔導書に記載があったように、牙ではない普通の歯も試してみる。
「なんだか……」
「そうですね。確かにスケルトンよりは強そうですが、先ほどの牙を元にしたものよりは弱そうですね」
「誰かに相手して貰いたいところですが、変に噂になっても困りますね」
『牙の方がBランク、歯の方がCランクという感じね』
『まぁ、イドやコンスタンたち相手に戦ってみて貰うか』
「ところで、これはいつまで動くのでしょうか?」
「牙や歯にこもっていた魔力が尽きるまで、と書いてありましたね」
「使い捨てですか?勿体無いですね」
「それに、この魔法を発動できるのは王級魔法くらいの魔力を持っている人ですし」
「なかなか使い所が難しいですね」
1時間くらいで龍牙兵が動かなくなったので、ジェロが自身の魔力を込めてみると再び動き出した。
「元の牙や歯の大きさに戻すやり方がわかると良いのだけど。このままだと魔法の袋に収納するにも大きいよな」
「でも、魔法使いが自由に護衛にできる剣士が入手できるのよ」
「ヴァルの言う通りだな」
せっかく生み出した牙と歯それぞれの龍牙兵は、ユーリッツが希望するので魔道具店の奥に展示することになった。




