龍牙兵2
≪龍牙兵≫の魔導書を読み続けるジェロ達。
「ここで行き詰まってしまいまして。ゴーレム魔法のように、素材に対して魔石を使用することで動かすのとは違うようでして」
「なるほど。確かにゴーレム魔法とも違うようですね」
「まさか」
「はい、では木のゴーレムを」
今度はユーリックにも事前に伝えた上で、ゴーレム魔法の≪木人≫魔法を発動し、木製ゴーレムを動かせてみせる。
「確かに、これならば魔物のように魔石を核にして動くことがわかりますね」
「しかし、この魔導書に魔石を使用するような記載はありませんね」
「そうなのです。そこが分からなくて」
「ドラゴンらしく、その牙にも宿る魔力を使用して起動するようですね」
念話でこっそりヴァルに教わったことを、魔導書でも記載されている箇所を見つけてから告げるジェロ。
「まずは、牙に対してこの魔法を試してみましょうか。牙でない歯でも一応は可能とありますが」
「はい、ぜひお願いします」
店を出て、誰も来ない森の中の小さな空間に移動する3人。
魔法の収納袋からドラゴンの牙を取り出し、魔導書を見ながら魔術語を唱えるジェロ。
「かなりな魔力を使用すると書いてありましたので、まずは上級魔法くらいの魔力を使用してみたのですが、発動しませんね」
「では」
「はい、次は王級魔法程度の魔力を」
今度は発動できたようで、単なる牙だったものが地面に投げられた瞬間に人と同じ大きさの骸骨になった。さらに右手には骨で作られたのか片手剣、ちょうどブロードソードのような大きさのものを持っている。
「成功ですね!」
「はい!」




