エルフ村の趣味人
「あなたはなかなかの資産家で趣味も良いようですな」
ジェロがキリの良いところまで魔導書を読んで一息をついたところで、お茶を差し出してくる先ほどの高齢の男性エルフ。
「ありがとうございます。はい、お金に関しては仲間のみんなの協力もありまして」
「しかし、魔法の習得も素晴らしい。魔法カードもさぞ色々なものをお集めなのでしょう?」
「はい、各国をまわりながら色々と集めております」
「申し遅れました。私ユーリッツと申します。この店舗の店主をしております」
「あ、こちらこそ。ジェロマン・テルガニと申します」
数少ない、魔法カードの良さを語れる相手なのかと気づいた同好の士。
ジェロは魔法の収納袋から自身のコレクションを取り出す。木の枠で裏表ともに見られるようにした収納用バインダーのようなものも説明する。
「ほぉ、これは素晴らしいですな!なるほど!」
「ご理解いただけますか?カードそのものを傷つけることなく表と裏が見られるように」
はじまった、という感じで妻達からは遠目で見られているジェロ達。
「ジェロ様、そろそろ戻りませんか?メンヒルト王女達はだいぶ先に戻られていますよ」
「あ、もうみんな必要なものは買えた?」
「はい。ルグミーヌ王国の金貨を使ってお支払いしようとしたのですが、ポーションなど他のものが良さそうなのかとも思い、ジェロ様にご相談を」
「え?どっちでも良いけれど。エルフの皆さんが欲しいのはポーションかな」
「もし珍しいものをお持ちであればお譲りいただけると幸いです」
「あ、こちら店主のユーリッツさん」
ジェロは店主を皆に紹介しながら考える。
「ドラゴン素材などはいかがでしょうか?」
「まさか?え、本当ですか?」
「はい、こちらは鱗や牙になります」




