エルフ村での買物3
植物系である中級の土属性魔法≪繁殖≫の古代魔導書を見て興奮しているジェロ。
「ぜひとも購入させてください」
「ほぉ、読めますので?」
「はい!」
「習得されている上位の魔法をお伺いしても?」
「王級まででしたらいくつか。例えばこちら」
屋内なので少しだけ浮かぶ程度に≪飛翔≫を発動するジェロ。
「おぉ、あなた人間なのですよね?」
ヴァルのことは気になったが、頷く。
「でしたら、こちらはどうですか?」
奥から出してきたのはさらに別の魔導書。
「こちらは王級の土属性魔法≪重力≫です」
「これは初めてです。なるほど、地面への重力を増して敵の動きを止めたり鈍らせたりできそうですね」
「なんと、そこまで簡単に読み解けると。そもそも重力の概念そのものを理解できる者が少ないというのに」
前世知識があることは言えないので苦笑いで返すジェロ。
「これも購入できるのでしょうか?」
「何百年も本棚の肥やしになっていただけのもの。村の外でも人の役に立つのならば」
「ありがとうございます!」
「ならばこちらは?」
さらに出して来たのは王級の水属性魔法≪霧氷≫であった。これは上級≪氷結≫の範囲魔法であった。エルフは長命で時間があるので写本が多いらしい。
魔法カードでは新たな魔法習得にはならなくても、未習得の魔導書を3冊も入手できたことでほくほく顔のジェロ。それを見た妻たちだけでなくアルマティも、仕方ない、という顔をしている。
「ヴァル、手伝ってね。アルマティ、リスチーヌ、一緒に習得を頑張ろうね」
ジェロがさっそく魔導書を読みふけっている間に、仲間達が適当な魔道具なども購入していく。




