エルフ村での買物
デマリーネがアーロルトを追い払ってくれたおかげで、ジェロはモーネ、ヴァル、リスチーヌ、アルマティとの5人とデマリーネのみでエルフ村の買物に出かけられる。
「そうは言っても所詮は村なので、たいして店舗も無いのですけれど」
「あの……魔道具、魔導書、それと魔法カードなどを取り扱っているお店を」
ジェロが特に魔法カードのところを強調している勢いにデマリーネが少しひいている。
「すみません、ジェロ様は魔法カードのコレクターでして。それに魔法カードの魔法陣は魔導書の代わりになりますので」
「あ、あぁ。そうですね。確かにコレクションしている者はエルフの中にもおります。すでに習得している魔法のカードなど何の役に立つのか、と思うのですが」
コレクションに理解を示してくれない家族とコレクターというのはエルフ村にも存在するようである。
「あ、それで魔法関係ですね。ルグミーヌ王国の方々が来られた際にも少しずつ交易で提供しておりますので」
案内された店舗は、言葉にあったように村の外からの来客を踏まえているのか、地上に設置された少し大きめの建物になっていた。
「村の外の皆さんはエルフといえば魔法に優れていると思ってくださっているようで、必ずこの店にいらっしゃいますので」
実際に中に入ると、メンヒルト王女とトリアウエ騎士団長、それの他の騎士団員たちも各自が色々なものを手に取って品定めをしていた。
「あら、テルガニ侯爵。あなたでも欲しいものがあるのでしょうか」
「もちろんです。魔法についてはどこまで行っても終わりはありませんので」
「流石の探究心ですね」
相変わらず腰の低いトリアウエである。




