エルフ村での滞在3
「おはようございます」
ジェロ達が一緒に泊まらせて貰っていた宿舎に、朝からエルフの男性アーロルトがやってくる。
「え?アルマティさんは居ないのですか?」
「ええ。彼女の叔母さんと思われるデマリーネさんのお家に彼女だけ泊まらせて頂いているわ」
「あ、噂をすれば」
デマリーネに連れられる感じでアルマティがやってくる。
「色々とお話できました?」
「お気遣いありがとうございました」
「はい、両親の話を教えて貰いました」
彼女は両親の記憶がないので感情を強く刺激することになったのかは、一晩明けた今となってはジェロたちには余計に分からない。
「せっかくならば、このエルフ村での料理のことなども色々と教えてあげたいのですが」
アルマティも期待しているような顔であることを確認した上でジェロが返事をする。
「それはありがたいお話です。ここへの滞在の間、アルマティを泊まらせて頂いても?」
「もちろん大歓迎です。アルマティさん、色々と覚えていってね」
「ありがとうございます」
「で、今日のご予定は何かありますか?よろしければ、村の中をご案内致しますが」
確かに昨夜に言われたことを意識すると、アーロルトはアルマティの顔色をうかがっている感じがする。
しかし、彼よりは落ち着いた案内をお願いできそうなデマリーネにお願いしたい気持ちになる。
そう思っていることを、彼女に気づいて貰えたようである。
「あら、アーロルトは優秀なんだからいっぱい仕事があるでしょう?家族だと思われている、同性の私が案内させて貰うわよ」




