エルフ村での滞在
アルマティの叔母と思われるデマリーネの家に入らせて貰ったジェロ達。
時間が経っても他の人が現れないので、一人暮らしなのだと推測される。
「あ、私は1人で暮らしているのよ。エルフは長寿とは言っても、怪我や病気では死ぬのよ。特に村の外に出たらね」
ジェロの思考が伝わったのか、その説明からしてくれる。
アルマティには、ここに移動してくる途中に、広場での交流会のときに、アルマティの叔母さんかもしれない方と話をした旨は伝えてあった。
「もうお聞きかもしれませんが、私の姉夫婦は幼い娘を連れて村を出てから消息がつかめなくなったの」
「すみません、私は両親のことを覚えていなくて」
「そのあたりのことは先ほどジェロマンさんに伺いました。幸いと言うべきか、吸血鬼にさらわれたことで望まない買い手のところに行くことも避けられたことも」
「はい。その吸血鬼から助けていただいた後も良くして貰っていますので」
「……ごめんなさいね。奴隷契約のままでは素直に受け取れなくて。でもそのような感じね。もし本当に酷い扱いをしているのであればわざわざここに連れて来なくても良いのですから」
「ありがとうございます」
「私の姉の娘は、アウレーネという名前だったの。そう言われて聞き覚えは無い?」
「いえ。アルマティの名前をずっと使い続けていたので」
「そう……」
「もう遅いですし、我々はそろそろ」
いったんの話の区切りもついたところで、これ以上は暗くなりそうであると気を使ったジェロが声をかける。
「そうですか……この人数をお泊めするほど広くはありませんが、1人くらいならば」
アルマティが伺うようにジェロの顔を見てくるので頷く。
「ありがとうございます。では、よろしくお願いします」




