エルフ村の散策3
青年アーロルトも悪い性格ではないのだが、外へのことへ興味が少し強すぎて、疲れてしまったジェロたち。
アルマティの叔母と思われるデマリーネのところへ、彼女を連れて行くことをきっかけにいったん離れたいと考えたのである。
「あ、もちろん分かりますよ。彼女も上級魔法が扱える、この村でも上位の魔法使いですので」
「先ほど、広場の交流会でお話をしまして。もう少し続きを、と」
「分かりました。ご案内しますよ」
先ほどまでと同じように木々の間の通路を通る。
一部の細くて危なっかしく思われるところでは、≪飛翔≫のできないモーネの手をジェロが取るのを、ヴァルが念話でからかって来たくらいの問題しか発生していない。
「あら、アーロルト。どうしたの、こんな時間に」
「あ、あなた達」
「はい、せっかくならばアルマティと一緒にと思いまして」
「ありがとう。では入ってください」
ジェロ達と一緒に入ろうとしたアーロルト。
「あら、アーロルト、道案内ありがとうね。今日はもう帰って良いわよ。お客人達は私が宿舎まで案内するから」
もしかすると、デマリーネもアーロルトの性格を分かっていての態度なのかと思い苦笑いをしてしまう。
「アーロルトさん、ここまでご案内、ありがとうございました」
今度こそ、と思って別れの挨拶をする。
「また明日にも村の案内をしますからね」
「いえ、大丈夫ですよ」
「遠慮なさらずに」
はたして断りの言葉が通じたのか分からないまま、ようやく去っていったアーロルト。




